腐食概論鋼の腐食

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 鋼腐食の基礎

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 鋼構造物に用いる鋼材

 鋼橋等の陸上構造物に用いられる主な鋼材の変遷を含めた種類とその特徴について紹介する。
「鋼材の変遷」
 橋に用いられた鉄材及び鋼材の江戸末期から現代までの変遷について。
「鋼材の選定」
 炭素鋼材(SS材,SM材,SMA材),めっき鋼など選定時の留意点について。
「耐候性鋼の適用」
 大気中において通常の鋼に比べてちみつなさびを形成しやすく,腐食速度を低減することができるとされる耐候性鋼(atmospheric corrosion resisting steel , weathering steel)の適用検討時の留意点について。

 主な腐食形態

 鋼橋等の陸上構造物で観察される腐食形態について,【腐食の基礎】「腐食現象の分類」と重複する内容も多いが,腐食現象理解を深めるため,鋼の腐食事例を中心に紹介する。
「乾食」(dry corrosion)
 高温の空気や腐食性ガスなど,液体状の水の作用を受けることなく,腐食性の気体と反応して生じる腐食形態の概要を紹介する。
「湿食」(wet corrosion)
 液体状態の水の存在下で起きる腐食形態の概要を紹介する。

鋼の腐食生成物
 鉄の腐食で生成される主な酸化物として酸化鉄(iron oxide),水酸化鉄(iron(II) hydroxide),オキシ水酸化鉄(iron(III) oxide-hydroxide , ferric oxyhydroxide)を紹介する。

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