腐食概論:鋼の腐食

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  【目 次】

 ここでは,海洋環境(marine environment)など海水中の鋼腐食の理解に資するため,海水の特性,腐食の観点からの環境区分,海水腐食(corrosion in sea water)の特徴などを紹介する。
 1.「海水の特徴」
 海水の定義,海水の一般的性質,組成について解説するとともに,鋼の腐食に関連する溶存酸素と温度などについて解説する。
 
2.「腐食環境区分」
 海洋環境は,腐食性の違いから,海底土中部,海中部,干満帯(tidal zone),飛沫帯(splash zone , supralittoral zone),海上大気部に区分される。これらの区分の概要を解説する。
 
3.「海洋環境での腐食の特徴」
 腐食環境区分別の鋼腐食の特徴,海洋環境での長期使用を目的とする耐食性金属(耐海水鋼,ステンレス鋼,アルミニウム合金,チタン合金)の特徴,パナマ運河地帯で実施された16年間の暴露試験例を紹介する。
 3.1 「海洋環境区分別腐食」 海洋構造物の腐食環境区分別の腐食の特徴を解説する。
 3.2 「各種金属の腐食度比較」 海水環境での長期使用を目的に,耐食性向上を図った耐海水鋼,ステンレス鋼,アルミニウム合金,チタン合金の腐食の特徴を解説する。
 3.3 「暴露試験例」 パナマ運河地帯で実施された16年間の暴露試験例を紹介する。
 
4.「腐食に影響する要因」 海洋環境(海中部)における腐食に影響する固有因子として,流速,圧力,漏れ電流,表面付着物について解説する。

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  【主な用語の概説】

 海洋(ocean , sea)
 単に海(sea)ともいい,塩分の組成がほぼ一定の海水をたたえた凹所で,総面積約 3.6億 km2 と陸地の約 2.4倍ある。
 海洋は,独立の海流系をもつ海の太平洋(the Atlantic Ocean)・大西洋(the Pacific Ocean)・インド洋(the Indian Ocean)の三つの大洋(ocean),およびそれらの付属海(adjacent sea)の総称である。
 付属海とは,大洋の海流の影響を受け,浅くて独立の海流系を持たない海をいう。付属海は,地形により地中海(mediterranean sea)と縁海(marginal sea)に分けられる。
 大洋の海流の影響を受け,浅くて独立の海流系を持たない海を付属海という。付属海は,地形により地中海と縁海に二分される。
 地中海は,二つ以上の陸地に囲まれた北極海,ヨーロッパ地中海,アメリカ地中海,東インド諸島海などの大地中海,大陸へ深く入った湾のバルト海,紅海,ペルシア湾などの小地中海に分けられる。
 縁海は,ベーリング海,オホーツク海,日本海,北海などの島や半島で不完全に大洋と区切られた海をいう。
 海水腐食(corrosion in sea water)
 海水中で起きる腐食の総称である。海水面からの深さで腐食速度が異なるのが特徴である。
 干満帯(tidal zone)
 読み「かんまんたい」,潮間帯(ちょうかんたい;intertidal zone)ともいい,高潮線と低潮線との間をいう。干満帯は,潮汐の変化により,上部から大潮最大満潮線,大潮平均満潮線,小潮平均満潮線,平均潮位,小潮平均干潮線,大潮平均干潮線,大潮最低干潮線にも区別される。
 飛沫帯(splash zone , supralittoral zone)
 読み「ひまつたい」,潮上帯(ちょうじょうたい)やしぶき帯ともいう。干満帯の高潮線より上の部分で,直接海水に浸されないが波のしぶきを浴びる帯位をいう。

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