腐食概論:鋼の腐食

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       【目 次】

 土壌に埋設された金属の腐食は,土壌腐食(soil corrosion , underground corrosion)といわれる。埋設された金属は, 腐食状況を容易に観察することができず,事故に至ってから発見されることが多い。
 このような事態を避けるため,適切な防食対策の計画と実施には,土壌の特徴と腐食の特徴に対する十分な理解が必要である。
 土壌腐食は,水の関与する腐食であり,ミクロ電池腐食(micro-galvanic cell corrosion),マクロ電池腐食(macro-galvanic cell corrosion),及び迷走電流腐食(stray current corrosion)に大別される。
 実用上の観点からは,金属を地表面に対して水平方向に敷設される各種配管類,垂直方向に敷設される杭,ケーブル類に分けるのが望ましい。

【目 次】
1.「土壌について」
 土壌(soil)の分類,土壌中の水の分類や土壌物性に用いる用語などを解説する。
2.「ミクロ電池腐食とは」
 土壌中で起きるミクロ腐食電池(micro-galvanic cell)といわれる局部電池(local cell)の形成による比較的均質な全面腐食(general corrosion)に至る現象,これに影響する因子について解説する。
3.「マクロ電池腐食とは」
 土壌中で起きるマクロ腐食電池(macro-galvanic cell)形成による局部腐食(local corrosion)に至る現象として,濃淡電池腐食(concentration cell corrosion),異種金属接触腐食(bimetallic corrosion , galvanic corrosion),及び建築物との接触の影響について解説する。
4.「迷走電流腐食とは」
 激しい局部腐食現象の一つで,電気鉄道付近の埋設管や鋼杭などで,レールから漏れた電流を原因とする電食とも呼ばれる迷走電流腐食(stray current corrosion)について解説する。

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  【主な用語の概説】

 土壌腐食(soil corrosion , underground corrosion)
 読み「どじょうふしょく」,土壌中で起きる金属の腐食。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 土質の違い,通気性の違いなどによるマクロ腐食電池形成による腐食,微生物の影響を受けた腐食などがある。人工的な環境として,電車線路や高圧線からの漏れ電流による埋設管などの局部的腐食を特に迷走電流腐食(電食)(stray current corrosion)と呼ぶ。
 マクロ電池腐食(macro-galvanic cell corrosion)
 マクロセル腐食ともいわれ,アノードとカソードがはっきりと区別できる程度の大きさをもち,その位置が固定されているマクロ腐食電池(macro-galvanic cell)の作用による腐食をいう。局部的な損傷の激しい腐食となるため,工学的に重要な腐食現象の一つである。
 マクロ腐食電池(macro-galvanic cell)
 マクロセルともいわれ,アノードとカソードがはっきりと区別できる程度の大きさをもち,その位置が固定されている腐食電池をいい,異種金属接触電池,通気差電池などがこれに属する。【JIS Z 0103「防せい防食用語」】
 迷走電流腐食(stray current corrosion)
 読み「めいそうでんりゅうふしょく」,正規の回路以外のところを流れる電流によって生じる腐食。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 直流電鉄の線路付近の線路から漏れた電流による埋設鋼管などの局部的腐食として問題となる腐食現象である。迷走電流の原因が直流電車線路の場合を特に電食ともいう。
 局部腐食(local corrosion)
 読み「きょくぶふしょく」,金属表面の腐食が均一でなく,局部的に集中して生じる腐食。【JIS Z0103「防せい防食用語」】局部的に集中して起こる腐食。【JIS H 0201「アルミニウム表面処理用語」】
 金属種や腐食要因の違いで孔食,すき間腐食,異種金属接触腐食など様々ある。

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