社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 “社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 ここでは,ア行 “あ”の用語を  ああ~あお,  あか~あた,  あち~あつ ,  あて~あも,  あら~あるま ,  あるみ~あん  に分けて紹介する。

 用語の概要と関連ページ


 【アルミナグリット】( alumina oxide grit )
 天然又は人造のアルミナ粒。ブラスト材料に用いる(JIS R 6111「人造研削材」参照)(人造アルミナの粒度についてはJIS R 6001「研削といし用研磨材の粒度」参照)。【JIS H8200「溶射用語」】
 関連ページ : 塗装概論:研削材 ,  
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 【アルミニウム】( aluminium )
 周期表第13族,原子番号13の元素で,原子量 26.98g・mol-1である。アルミニウム単体は,面心立方格子の金属で,その物性は密度 2.70Mg・m-3,融点 660.32℃,25℃でのモル熱容量 24.20J・mol-1・K-1,電気抵抗率 20℃で 28.2nΩ・m,熱伝導率 27℃で 237W・m-1・K-1,熱膨張率 25℃で 23.1μm・m-1・K-1である。
 関連ページ : 金属概論:アルミニウム合金とは ,  鋼の腐食:淡水中の金属腐食 ,  
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 【アルミニウム亜鉛合金溶射】( zinc-aluminium alloy spraying )
 溶射材料に亜鉛-アルミニウム合金を用いて行う溶射。主として,鉄鋼構造物の防食の目的で用いる(JIS H 8301参照)。 【JIS H8200「溶射用語」】
 関連ページ : 防食基礎:溶射材料と手順 ,  
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 【アルミニウムくず及びアルミニウム合金くず分類基準 】( Classification Standard of Aluminium and Aluminium Alloy Scraps )
 アルミニウムくず及びアルミニウム合金くずの分類基準について,JIS H 2119「アルミニウムくず及びアルミニウム合金くず分類基準:Classification Standard of Aluminium and Aluminium Alloy Scraps」に規定されている。
 関連ページ : 金属概論:アルミ関連JIS規格 ,  
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 【アルミニウム合金】( aluminum alloy )
 例えば,ジュラルミンとして身近な材料など,アルミニウムを主成分とする合金。アルミニウムの軽いという特性を生かし,銅(Cu),マンガン(Mn),ケイ素(Si),マグネシウム(Mg),亜鉛(Zn),ニッケル(Ni)などとの合金とすることで,強度などの特性向上を図った多数の合金がある。
アルミニウム合金は,加工法(展伸法,鋳造法)に応じた分類がある。
 展伸用途のアルミニウム合金は,国際アルミニウム合金名(4桁の数字)で示される。鋳造用途のアルミニウム合金は,鋳物用 AC ,ダイカスト用 ADC ,軸受け鋳物用 AJ の記号で示される。実用のアルミニウム合金の組成や品質については,JIS H4140 「アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品(Aluminium and Aluminium Alloy Forgings)」などが参考になる。
 関連ページ : 金属概論:アルミニウム合金の特徴 ,  金属概論:アルミ関連JIS規格 ,  鋼の腐食:孔食 ,  鋼の腐食:腐食度比較(海洋環境) ,  
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 【アルミニウム合金鋳物】( Aluminium alloy castings )
 金型鋳物,砂型鋳物などのアルミニウム合金鋳物。⇒ ダイカスト
 関連ページ : 金属概論:アルミニウム合金の特徴 ,  
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 【アルミニウム地金】( Aluminium ingots for remelting )
 溶解用として使用するアルミニウム地金について,JIS H2102「アルミニウム地金:Aluminium ingots for remelting」に規定されている。
 関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 ,  
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 【アルミニウム族元素】( aluminium group element )
 ⇒ 土類金属
 関連ページ : 金属概論:金属の化学的分類 ,  
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 【アルミニウムペイント】( alumin(i)um paint )
 アルミニウム粉を顔料分とするエナメルペイント。アルミニウム粉又はアルミニウム粉のペーストと油ワニスとを,あらかじめ混合したものと,別々の容器に分けて1組としたものがある。さび止めペイントの上塗り,熱線反射塗料,銀色塗料などに用いる。【JIS K5500「塗料用語」】
 J熱線の反射,水分の透過防止などの目的で主として屋外の銀色塗装に用いるアルミニウムペイントについては,JIS K 5492「アルミニウムペイント:Alminium paint」に規定されている。
 関連ページ : 塗料概論:塗料の分類(材料) ,  
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 【アルミニウム-マグネシウム合金溶射】( aluminium-magnesium alloy spraying )
 溶射材料にアルミニウム-マグネシウム合金をもちて行う溶射。主として,鉄鋼構造物の防食の目的で用いる。 【JIS H8200「溶射用語」】
 関連ページ : 防食基礎:溶射材料と手順 ,  
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 【アルミニウムめっき】( aluminum plating )
 アルミニウムの被膜を形成するめっき法には,電解アルミニウムめっき(electrolytic aluminum plating),還元剤を用いた無電解アルミニウムめっき(electroless aluminum plating),アルミニウムの融点( 660℃)以上のアルミニウム溶融液に鋼材等を漬け込む溶融アルミニウムめっき(hot dip aluminizing, hot-dip aluminium-coating)がある。
 関連ページ : 防食基礎:溶融めっき ,  
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 【アルミニウム溶射】( aluminium spraying )
 溶射材料にアルミニウムをもちて行う溶射。主として,鉄鋼構造物の防食の目的で用いる(JIS H 8300参照)。 【JIS H8200「溶射用語」】
 関連ページ : 防食基礎:溶射材料と手順 ,  
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 【アレニウスの式】( Arrhenius equation )
 1884年にスウェーデンのスヴァンテ・アレニウスが提唱した化学反応の速度を予測する式である。活性化エネルギーはアレニウスパラメータとも呼ばれる。
  アレニウスの式:k = A exp ( - Ea /RT )
 関連ページ : 腐食基礎:反応速度定数 ,  
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 【泡(塗膜の)】( bubbling, bubble )
 塗った膜の中の一時的又は永続的な泡。塗料を塗ったときにできた空気若しくは溶剤蒸気又はその両者の泡が消えないで残ったものが多い。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗装概論:塗膜変状と措置(塗装作業時) ,  塗料評価:塗膜の外観 ,  
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 【アンカーボルト】( anchor bolt) )
 造物と基礎部分とを連結するために用いるボルト。【新版図説土木用語辞典】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【アンダーグラス暴露】( exposure to daylight under glass, weathering using glass-filtered daylight )
 暴露試験方法の一種で,板ガラスで覆った試験箱内に試料を取り付け,板ガラスを透過した太陽放射光に暴露する試験方法。【JIS Z 2381「大気暴露試験方法通則」】
 関連ページ : 防食基礎:大気暴露試験 ,  塗膜の評価:耐候性 ,  
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 【安定錆(さび)】( stable rust )
 ある環境条件が整った場合に,耐候性鋼などの表面に形成されるさび層の古い名称で,現在は“保護性錆(さび)”と称す。⇒ 保護性錆(さび)
 関連ページ : 鋼の腐食:大気腐食性評価 ,  防食基礎:耐候性鋼材とは ,  防食塗装系:鉄道:塗替え劣化耐候性鋼用 ,  
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 【安定性】( stability )
 設計耐用期間中に生じるすべての作用に対して,構造物の安定を保持することができる性能。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【アントラキノン】( anthraquinone )
 分子式 C14H10 のアントラセン(anthracene) の酸化で得られる分子式 C14H8O2 で,3種の異性体があり,アントラキノン系染料の合成原料(染料中間体)として用いられる。
 関連ページ : 塗料概論:着色顔料 ,  
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 【アンローダー】( unloader )
 陸揚機ともいわれ,港湾の荷さばき施設の一つで,石炭,鉱石,その他のばら物を陸揚げするための専用機械装置をいう。
 関連ページ : 社会資本:港湾設備 ,  
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