社会資本:鋼橋の維持管理(鉄道)
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維持管理の流れ
維持管理の基本的な流れは,まず,構造物の変状などの不具合抽出を目的に,目視を基本とした調査を行う。
次に,抽出された変状のうち,構造物の健全性に影響する変状に対し,詳細な調査を行い,変状原因の推定や変状伸展の予測,性能項目の照査を行う。
それらの結果を用いて,構造物の健全度を判定し,構造物が要求性能を満足しているかを確認することになる。
要求性能が満足されていない,又は満足されなくなる恐れがある場合等には適切な措置を選択・計画し,実施する。実施された措置が適切でったことを確認(調査)する。これらが維持管理の基本的な一連の流れになる。
「維持管理標準」における鋼橋の標準的な維持管理手順を下図に示す。鋼橋は架設後に架設時の足場を用いて初回検査を行う。その後,定期的に,不定期(地震,台風等災害時などの異常時)に調査を行う。
次いで,調査結果に基づき健全度(詳細については後述)を判定する。その結果,健全度が B,C,S と判定された場合には,検査結果及び判定結果を記録保管する。
健全度 A と判定された場合には,さらに詳細な調査を行う(個別検査という)。個別検査では,図に示すように,詳細な調査,性能項目の照査を行い,健全度を再度判定する。
健全度Aをさらに 3 段階( AA,A1 及び A2 )で評価し,その結果に基づく適切な措置(監視,補修・補強,使用制限,改築・取替)を決定し記録する。
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