日本鉄道の変遷と現状紹介

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 【新幹線網の変遷】

 【1940年代以後の情勢】

紫雲丸海難事故

紫雲丸海難事故
出典:毎日新聞HP「昭和写真館」

 第二次世界大戦後は,戦後復興,輸送力増加のため在来鉄道の複線化・電化が進められた。1950年代後半になると,輸送力のさらなる向上を目指した新幹線計画が具体的に検討され始めました。
 一方で,青函連絡船の海難事故,中でも1954年(昭和29年)の国鉄青函連絡船「洞爺丸」の海難事故を契機に青函トンネル(Seikan Tunnel)の必要性が議論された。
 さらに,1955年(昭和30年)の国鉄宇高連絡船「紫雲丸」の海難事故(修学旅行中の学生が多数犠牲になった。)などを契機に本州と四国を結ぶ鉄道・道路併用の本州四国連絡橋(Honshu-Shikoku Bridge)計画が具体的に動き出した。

【新幹線網 建設】
 東京オリンピック直前の1964年(昭和39年)10月1日に東海道新幹線として東京駅-新大阪駅間が開業した。1975年(昭和50年)には新幹線(bullet train , Shinkansen)が新大阪駅-博多駅(山陽新幹線)まで延伸した。1982年(昭和57年)には,東北新幹線と上越新幹線が大宮駅発で暫定開業し,1985年に上野駅まで延伸した。
 1987年(昭和62年)に中曽根内閣のもとで,国鉄の分割民営化が決まり,旅客鉄道会社6社(JR北海道,JR東日本,JR東海,JR西日本,JR四国,JR九州)と貨物鉄道会社1社(JR貨物)に分割された。
 その後,JR東日本は,1992年(平成4年)に山形新幹線を,1997年(平成9年)に秋田新幹線と長野新幹線(北陸新幹線の部分開業)を開業し,JR九州は,2011年(平成23年)に九州新幹線を開業した。
 2012年(平成24年)の段階で建設・計画が具体化している新幹線には,新青森駅-新函館駅間の北海道新幹線(JR北海道,2015年開業予定),長野駅-金沢駅間の北陸新幹線(JR西日本,2014年開業予定),武雄温泉駅-長崎駅間の九州新幹線長崎ルート(JR九州,2022年開業予定),品川駅-名古屋駅間の中央新幹線(JR東海,リニア方式で2027年開業予定)がある。

新幹線網

新幹線網
出典:福井県新幹線建設推進課 北陸新幹線の概要 上図は旧版(平成26年)
 現在は長野・金沢間開業を受けた新しい図に差し替えられている。


【青函トンネル・本四架橋】

青函トンネル断面図

青函トンネル断面図
出典:平成30年までのJR北海道 函館支社の HPから引用。
本社 HP との統合によりJR北海道 青函トンネルのあらましに変更。


 青函連絡トンネル(Seikan Tunnel)は,1961年(昭和36年)に掘削を開始してから難工事が続き貫通したのは24年後の1985年(昭和60年)であった。トンネルとしての営業は1988年(昭和63年)から開始した。
 トンネルは,全長58.85km,海底部延長23.30kmで,幅9.7m,高さ7.85mあり新幹線と在来線が通れるように3線軌条スラブを有している。現在は青森-函館間の新幹線建設が進められている。

 鉄道・道路併用の本州四国連絡橋(Honshu-Shikoku Bridge)は,当初の計画では,明石-鳴門ルート(新幹線)と児島-坂出ルート(在来線・新幹線併設)の2ルートであった。しかし,1973年(昭和48年)オイルショックの影響で児島・坂出ルートと3橋(大三島橋,大鳴門橋,因島大橋)の建設を優先する計画に変更された。
 1979年(昭和54年)大三島橋開通,1983年(昭和58年)因島大橋開通,1985年(昭和60年)大鳴門橋(新幹線併用)開通,1988年(昭和63年)には鉄道・道路併用の児島-坂出ルート(瀬戸大橋)が全面開通し,歴史上初めて北海道・本州・四国・九州が陸続きになった。

本四架橋(瀬戸大橋)

本四架橋(瀬戸大橋)


 【参考資料】
 1)野田正穂,原田勝正,青木栄一,老川慶喜編:鉄道史叢書2 「日本の鉄道__その成立と展開」日本経済評論社(1986年5月)
 2)久保田博 「日本の鉄道史セミナー」 グランプリ出版,2005年5月18日
 3)青函トンネル物語編集委員会「青函トンネル物語」産業図書1986年
 4)藤川寛之著「本州四国連絡橋のはなし-長大橋を架ける-」成山堂書店2002年
 5)高砂雍郎「鉄道広報による国鉄車両台帳1991年 鉄道史資料保存会など
 6)国土交通省鉄道局監修「鉄道要覧」電気車研究会・鉄道図書刊行会,国土交通省鉄道局監修「鉄道統計年報」(株)電気車研究会
 7)鉄道総合技術研究所編「鉄道構造物等設計標準・同解説」丸善

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