鋼橋の製作

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   【5.1 架設工法】

 現地に搬入された部材は,架設計画書に従って施工される。架設工法の選定は,架設地点の状況(陸上か海上など),桁下までの搬入路の有無,クレーンでの作業性,ベントの架設可否,構造物の形式などから選定される。
 例えば,架設地点が陸上の場合で,部材搬入路がありクレーでの作業性やベント架設が可能な場合はトラッククレーンベント工法が,部材搬入路がなく,ベント架設が困難な場合はトラベラクレーン片持式工法が採用されるなどである。
 一般的な架設工法には,トラッククレーンベント工法,手延式送出し工法,トラベラクレーンベント工法,トラベラクレーン片持式工法,ケーブルクレーンベント工法,ケーブルエレクション吊り工法,フローティングクレーン工法,台船工法などがある。

トラス橋の架設工事例

トラス橋の架設工事例
写真:株式会社IHIインフラシステム

  • ベント工法(erection method of bent style)

    トラッククレーンベント工法

    トラッククレーンベント工法

     
     移動式クレーンなどで鋼製ベントと呼ばれる仮設備で架設桁を支持する構台を組み立てる。次いで,運ばれてきた架設桁をクレーンで吊り上げ,所定順序に従って架設し,架設桁同士をボルト又は溶接で連結する。
     最後にベントを解体する工法である。もっとも,一般的な架設工法で,他の架設工法に比べて少ない仮設備で施工でき,架設工期も短くてすむ。
  • 手延式送出し工法(launching erection)

    手延式送出し工法

    手延式送出し工法

     
     道路,鉄道などが桁下にあり,トラッククレーンやベントを設置できない場合で,架設現場に隣接して主桁と手延機を組み立てる場所,送り出した手延機を解体できる場所が確保できる場合に使用できる工法である。
     組み立てられた主桁,手延機を送り出し装置で所定位置まで送り出し,主桁を降下させてから,手延機を解体して工事完了となる。
     この工法は,仮設備が比較的多く必要になり,工期も比較的多く掛かり,架設時の強度計算、補強などの多くの検討が必要な工法でもある。
  • トラベラクレーン片持式工法(cantilever erection method)

    トラベラクレーン片持式工法

    トラベラクレーン片持式工法

     
     橋梁工事において,片持ばりの状態に橋桁を張出しながら架設する工法。主に連続トラスの架設に用いられる。
     この工法は,河川部,道路,鉄道等など桁下にクレーンが設置できなく,単純トラス桁が数径間あるなどの条件の場合に採用される架設工法である。
     陸上部で数パネルをトラッククレーンなどで架設した後に,その上にトラベラクレーンを組み立てる。その後は,トラベラクレーンをレール上を前進させながら運搬台車で運搬された架設桁を逐次架設する。これを繰り返しながら作業が進む。
     この工法は,仮設備が比較的多く必要になり,工期も比較的多く掛かる。また,架設時の強度計算,補強などの多くの検討も必要となる。
  • ケーブルエレクション(cable erection)

    ケーブルエレクション

    ケーブルエレクション

     
     桁下が河川部,谷間などでベントが設置できない場合,加えて鉄塔設備とアンカーブロックが設置できる場合に使用できる工法である。
     鉄塔設備を移動式クレーンなどで組み立て,直吊り設備とケーブルクレーン設備を組み,架設部材をケーブルクレーンで吊り,受け梁で支持しながら逐次架設する。架設完了後に仮設備を解体する。
     この工法では,風対策の設備を必要とし,熟練した作業員による施工が求められる。また,架設時の強度計算,形状管理などの高度な技術を要する工法である。  

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