社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 “社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 ここでは,サ行 “せ”の用語を  せあ~せち,  せつ~せわ,  せん  に分けて紹介する。

 用語一覧 せつ~せわ

絶縁性 】  , 【 絶縁体 】  , 【 設計 】  , 【 設計限界値 】  , 【 設計材料強度 】  , 【 設計示方書 】  , 【 設計耐用期間 】  , 【 設計断面耐力 】  ,

接触角 】  , 【 接触腐食 】  , 【 絶対塩分 】  , 【 絶対湿度 】  , 【 接着 】  , 【 接着剤 】  , 【 接着性 】  , 【 接着強さ 】  ,

セメンタイト 】  , 【 セメント 】  , 【 セラック 】  , 【 セラミック被覆(コーティング) 】  , 【 セラミックライニング

 用語の概要と関連ページ


 【絶縁性】( insulation property )
 電気や熱を通しにくい性質をいう。単に絶縁性という場合は,電気絶縁性(electrical insulation property)を指す場合が多く,熱の場合は断熱性(heat insulation property , adiabaticity , adiathermancy)という場合が多い。
 関連ページ : 防食基礎:有機高分子材料 ,  
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 【絶縁体】( insulator )
 ⇒ 不導体
 関連ページ : 金属概論:金属とは ,  
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 【設計】( design )
 要求される性能を念頭において計画された構造物の形を創造し,性能を照査し,設計図を作成するまでの一連の作業。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【設計限界値】( design critical value )
 設計材料強度等の材料に関する設計値を用いて算定した部材性能の限界値を部材係数で除した値。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【設計材料強度】( design material strength )
 材料強度の特性値を材料係数で除した値。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【設計示方書】( design specifications )
 読み「せっけいしほうしょ」,構造物の設計に際して,基本となるいろいろな事柄についての基準を示したもの。【新版図説土木用語辞典】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【設計耐用期間】( design lifetime )
 構造物または部材がその使用にあたり,目的とする機能を十分に果たさなければならない設計上与えられた耐用期間。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【設計断面耐力】( design capacity of member, design capacity of member cross section )
 設計材料強度を用いて算定した部材の断面耐力を部材係数で除した値。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【接触角】( angle of contact, contact angle )
 固体表面が液体及び気体と接触しているとき,3相の接触する境界線で,液体の表面と固体表面とが成す角度。接触角が 90°以下の状態を濡れるという。
 関連ページ : 塗料各論:ふっ素樹脂とは ,  塗料各論:ふっ素樹脂塗膜性能 ,  
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 【接触腐食】( galvanic corrosion, contact corrosivity test )
 読み「せっしょくふしょく」,異種金属が接触し,電解質が介在して電気回路が形成したときに生じる腐食。 ⇒ 異種金属接触腐食(いしゅきんぞくせっしょくふしょく)
 関連ページ : 腐食基礎:腐食形態による分類 ,  腐食基礎:腐食現象の分類 ,  
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 【絶対塩分】( absolute salinity, salinity )
 1980年代以前から用いられている伝統的な塩濃度の表し方で,1kg の水に含まれる塩の質量比,単位 g/kg (千分率;‰ パーミル)で表される。
 絶対塩分を求めるために,塩を含む水に含まれる全ての炭酸塩を酸化物に変え,臭素(Br)と沃素(I)を塩素(Cl)で置換し,有機物は完全に酸化するなどの煩雑な分析操作が必要である。
 関連ページ : 腐食概論:鋼の腐食とは ,  鋼の腐食:海水の特徴 ,  
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 【絶対湿度】( absolute humidity )
 水蒸気量を直接示すために用いられる。一般的には,大気の一定体積(1m3)当たりの水蒸気の量(g)で表わす容量絶対湿度 VH(volumetric humidity ; g/m3)で表される。
 すなわち,容積 Va(m3)に含まれる水蒸気の質量を Mw(g)とすると,容量絶対湿度  VH=Mw/Va  で定義される。
 相対湿度 RH との関係は,T:温度(℃),E:水蒸気圧,Es(T):飽和水蒸気圧,とした場合に次式で与えられる。
    VH= (RH/100)・Es(T)・216.7/(T+273.15)
 関連ページ : 腐食基礎:汚染表面の濡れ ,  腐食概論:鋼の腐食とは ,  鋼の腐食:大気腐食の分類 ,  鋼の腐食:絶対湿度とは ,  鋼の腐食:放射霧の発生 ,  鋼の腐食:結露の発生1 ,  
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 【接着】( adhesion )
 接着剤を媒介とし,化学的若しくは物理的な力又はその両者によって二つの面が結合した状態。【JIS K 6800「接着剤・接着用語」】
 同種又は異種のものが一体化すること又はその状態。【JIS Z0109「粘着テープ・粘着シート用語」】
 二つの表面が接着剤の助けをかりて,化学的又は物理的力又は双方によってつなぎ合わされている状態。【JIS K 6900[プラスチック用語」】
 関連ページ : 防食基礎:ライニング皮膜の品質 ,  塗料評価:付着性 ,  
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 【接着剤】( adhesive )
 接着によって材料をつなぎ合わせることのできる物質。注−用語グルーは元来は硬質ゼラチンから調製した接着剤に使用されていた。この用語が広範囲にわたり使用され合成樹脂から調製した接着剤に対しても用語接着剤と同義語となった。現在では用語接着剤が望ましい一般用語である。【JIS K 6900[プラスチック用語」】
 物体の間に介在することによって物体を結合することのできる物質。【JIS K 6800「接着剤・接着用語」】
 関連ページ : 防食基礎:ライニング皮膜の品質 ,  塗料評価:付着性 ,  
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 【接着性】( adhesive property )
 化学的・物理的な力又はその両者によって物体の二つの面が結合した状態を意味する接着(adheasion)のし易さを意味する。
 接着された二面間の結合の強さは,接着力ともいわれる接着強さ(bond strength)で,注目する接着状態により,引張りせん断接着強さ(tensile shear strength),圧縮せん断接着強さ(compressive shear strength),はく離接着強さ(peel strength)などで表される。
 関連ページ : 防食基礎:有機ライニングの要求性能 ,  
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 【接着強さ】( bond strength )
 接着された二面間の結合の強さ。引張りせん断強さ,圧縮せん断強さ,はく離強さなどで表される。接着力ともいう。【JIS K 6800「接着剤・接着用語」】
 接着剤の接着強さ試験方法には,JIS K 6848-1「接着剤−接着強さ試験方法−第 1 部:通則」,JIS K 6849「接着剤の引張接着強さ試験方法」,JIS K 6850「接着剤の引張せん断接着強さ試験方法」,JIS K 6852「接着剤の圧縮せん断接着強さ試験方法」,JIS K 6853「接着剤の割裂接着強さ試験方法」,JIS K 6854「接着剤のはく離接着強さ試験方法」,JIS K 6855「接着剤の衝撃接着強さ試験方法」,JIS K 6856「接着剤の曲げ接着強さ試験方法」などがある。
 関連ページ : 防食基礎:ライニング皮膜の品質 ,  塗料評価:付着性 ,  
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 【セメンタイト】( cementite )
 鋳鉄や普通鋼に含まれている鉄の炭化物 Fe3C をいう。結晶の形は斜方晶系に属する。
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼の分類 ,  金属概論:鉄鋼の基礎 ,  
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 【セメント】( cement )
 セメントとは,広義には水和や重合し硬化する粉体や接着剤全体を指す。コンクリートの製造に用いられるセメントは,「ポルトランドセメント」,「混合セメント」,「特殊セメント」に大別される。単にセメントという場合は,狭義のポルトランドセメント(Portland cement)を指すことが多い。ポルトランドセメントはコンクリートの原料として最も一般的な材料である。
 ポルトランドセメントは,炭酸カルシウム(CaCO2)の鉱物(方解石)からなる石灰石(limestone),粘土(clay),珪石(silica stone,主成分二酸化けい素;SiO2),鉄(Fe)を原料とし,焼成することで得られた水硬性のクリンカー(clinker)鉱物と硫酸カルシウム(CaSO4)を主成分とする鉱物の石膏(せっこう;gypsum)を混ぜて粉砕して得られる。
 粘土とは,ケイ素,アルミニウムと水が結びついた粒径 5μm以下の土粒子(粘土鉱物)の総称。
 関連ページ : 防食基礎:モルタルライニング ,  
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 【セラック】( shellac, orange shellac )
 ラック虫 (Taccardia Lacca) が,ある種の植物に寄生して出した分泌物の塊を採取して精製した樹脂状物質。エチルアルコールに溶け,セラックニスの塗膜形成要素として用いる。【 JIS K5500】
 ラックカイガラムシ(Laccifer lacca),およびその近縁の数種のカイガラムシの分泌する虫体被覆物を精製して得られる樹脂状の物質。常温で黄色から褐色の透明性のある固体。精製で白色,透明になる。通常,熱可塑性であるが,一定の温度では熱硬化性を示す。アルコール系溶剤に溶けるが,他の有機溶剤には耐性を示す。JIS K 5909「セラック」 参照。
 関連ページ : 防食基礎:有機高分子材料 ,  
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 【セラミック被覆(コーティング)】( ceramic coating )
 狭義には,セラミックライニング(ceramic lining)ともいい,金属などの保護を目的に,耐熱性,耐摩耗性,耐酸化性,耐薬品性に優れるセラミックスで被覆すること。被覆方法には,ガラス質のセラミックスを表面に融着させる琺瑯(ほうろう)掛けによる方法,気化しやすい塩化物などを熱解離によって反応させる化学蒸着法,酸素アセチレン炎やプラズマジェット加工などの溶射法などがある。広義には,レンガやライルによる被覆を含めた意味で用いることが多い。
 酸化アルミニウム,酸化ジルコニウム,けい酸ジルコニウム,酸化クロムなどを溶融噴射などの方法によって,金属表面にセラミックの被覆をする表面処理。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 関連ページ : 防食設計:防食法の概要 ,  防食基礎:セラミックライニング ,  
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 【セラミックライニング】( ceramic lining )
 ⇒ セラミック被覆
 関連ページ : 防食基礎:セラミックライニング