物理 関連用語解説 (索引)

 ここでは,物理を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 
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ポアソンの法則 】     【 ポアソン比 】     【 ホイヘンス(人) 】     【 ホイヘンス(ハイゲンス) 】     【 ホイヘンスの原理 】     【 ホイヘンス‐フレネルの原理 】     【 ボイル(人) 】     【 ボイル=シャルルの法則 】     【 ボイルの法則 】    

方位量子数 】     【 方解石 】     【 方向余弦 】     【 放射 】     【 放射線 】     【 放射率 】     【 法線応力 】     【 法線加速度 】     【 放物運動 】     【 放物線 】     【 包絡面 】     【 ボーア(人) 】     【 ボーア磁子 】     【 ボゾン 】    

保存系 】     【 保存波 】     【 保存力 】     【 保存力場 】     【 ポテンシャル 】     【 ポテンシャルエネルギー 】     【 ボルタ(人) 】     【 ボルツマン(人) 】     【 ボルト(単位) 】     【 ボルト毎メートル 】     【 ホログラフィック回折格子

 用語の概要と関連ページ


 【ポアソンの法則】( Poisson's law )
 理想気体が準静的な断熱変化を行う場合の圧力 P と体積 V の関係をいう。
   pVγ = 一定
 ここで,指数のγは比熱比で与えられる。
 関連ページ : 波:音波(発音体の振動) ,  熱力学:断熱変化・等温変化 ,  
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 【ポアソン比】( Poisson's ratio )
 物体に弾性限界内で応力を加えたとき,応力に直角方向に発生するひずみと応力方向に沿って発生するひずみの比のをいう。⇒ 弾性率
 関連ページ : 波:音波(弾性波) ,  
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 【ホイヘンス】( Christiaan Huygens )
 ホイヘンスの原理で知られるクリスティアーン・ホイヘンス(1629年~1695年),オランダの数学者,物理学者,天文学者,1690年に光の波動説を提唱する『Traite de la lumiere:光についての論考』を発刊。
 関連ページ : 古典力学の基礎:運動量保存の法則 ,  波:波動の基礎 ,  波:幾何光学とは ,  
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 【ホイヘンス】( Huygens )
 接眼レンズ ⇒ ハイゲンス
 関連ページ : 波:幾何光学とは ,  
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 【ホイヘンスの原理】( Huygens’ principle )
 光波の進み方を説明するために,オランダの物理学者ホイヘンスが唱えた原理で,光の波動説の重要な1つの根拠となった。
 『注目するある瞬間の波面上のすべての点が新しい波原となり,同じ速さ,同じ振動数の二次波(素元波;elementary wave)が球面波として送り出される。個々の素元波を観察することはできないが,全ての素元波に接する曲面(包絡面:envelopment surface)が,その時刻の波面として観察される。この現象が次々と起こり波面が波の進行方向に進む。』
 1818年にフレネルが欠点を修正したため,ホイヘンスの原理は,ホイヘンス‐フレネルの原理ともよばれる。
 関連ページ : 波:波動の基礎 ,  波:幾何光学とは ,  
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 【ホイヘンス‐フレネルの原理】( Huygens–Fresnel principle )
 ⇒ ホイヘンスの原理
 関連ページ : 波:波動の基礎 ,  
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 【ボイル】( Sir Robert Boyle )
 ロバート・ボイル(1627年~1691年)は,アイルランド・リズモア出身の貴族,自然哲学者,化学者,物理学者,発明家。ボイルの法則で知られている。
 関連ページ : 物理学のあゆみ ,  流体:流体とは ,  熱力学:熱力学とは ,  
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 【ボイル=シャルルの法則】( combined gas law )
 ボイルの法則とシャルルの法則を合わせた法則で,“気体の圧力 P は体積 V に反比例し,熱力学(的)温度 T に比例”。気体の状態方程式( PV / T = 一定)として知られる。
 関連ページ : 物理学のあゆみ ,  流体:流体とは ,  熱力学:熱力学とは ,  熱力学:熱力学第一法則 ,  熱力学:気体の基礎 ,  
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 【ボイルの法則】( Boyle's law )
 一定温度で,一定量の気体の体積 V は圧力 P に反比例する”ことを主張するボイルの法則(Boyle's law)は,理想気体で成立する近似法則であり,実在気体の高い圧力領域では補正が必要になる。
 関連ページ : 物理学のあゆみ ,  流体:流体とは ,  熱力学:熱力学とは ,  熱力学:気体の基礎 ,  
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 【方位量子数】( azimuthal quantum number )
 ⇒ 量子数
 関連ページ : 電磁気学:電荷と帯電 ,  
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 【方解石】( calcite )
 組成は炭酸カルシウム(CaCO3)。
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【方向余弦】( direction cosine )
 空間に直交座標系(x,y,z)があるとき,有向直線(ベクトル)が X ,Y ,Z 軸の正の向きとの“はさむ角”をそれぞれα,β,γとすると,l = cos α,m = cosβ,n = cosγをその直線の方向余弦という。
 関連ページ : 流体:流体とは ,  流体:流体の運動 ,  
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 【放射】( radiation )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 a) 電磁波(又は光子)によるエネルギーの放出又は伝搬。
 b) これらの電磁波(又は光子)。
 関連ページ : 波:光学とは ,  波:物理光学とは ,  
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 【放射線】( radiation )
 放射線という場合,高い運動エネルギーを持つ物質粒子(粒子放射線)と高エネルギーの電磁波(電磁放射線)をいう。
 粒子放射線(particle radiation)には,ヘリウム 4 の 2 価陽イオンのアルファ線(alpha ray),負電荷を持つ電子のベータ線(beta ray),中性子線(neutron beam),陽子線(proton beam),炭酸イオンなどのヘリウムイオンより重いイオンの重イオン線(heavy ion beam)などがある。
 電磁放射線(electromagnetic radiation)には,放射性崩壊など原子核内のエネルギー準位の遷移を起源として生じる波長の短いガンマ線(gamma ra),軌道電子の遷移や電子の加速度運動などで発生する波長の長いX線(X-ray)がある。
 硬X線の一部とガンマ線とで波長領域が重なるが,ガンマ線とX線との区別は,波長領域ではなく発生機構の違いによる。
 関連ページ : 電磁気学:電磁波 ,  電磁気学:電磁波の性質 ,  
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 【放射率】( emissivity )
 実際の物体が出す熱放射は,黒体放射よりも小さいので,実際の物体が出す熱放射/黒体放射の比をいう。
 物体が熱放射で放出するエネルギー(放射輝度)と同温の黒体が放出するエネルギーの比( 0 ~ 1 の間の値)で記号εが用いられる。放射率は,物質種,光の波長で異なる。
 関連ページ : 熱力学:相転位,熱の移動 ,  
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 【法線応力】( normal stress )
 ⇒ 垂直応力
 関連ページ : 力と運動:主な力の概要 ,  
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 【法線加速度】( normal acceleration )
 質点の加速度をその軌道の法線(ほうせん;接線に垂直な直線)方向に分解した成分。
 ⇒ 加速度
 関連ページ : 力と運動:速度・加速度 ,  
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 【放物運動】( projectile motion )
 放物運動とは,一様な力(重力など)の加わる空間に投げ出された物体の運動をいう。
 直線運動(自由落下,鉛直下方投射,鉛直上方投射)も含まれるが,一般的には,運動の軌跡が放物線を描く水平投射や斜方投射など投げ出す方向と力の方向との成す角度が 0 ,180 度以外の方向に投げ出された物体の運動をいう場合が多い。
 等加速度運動
 関連ページ : 力と運動:等加速度運動 ,  
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 【放物線】( parabola )
 円錐曲線の一つで,平面上で一つの直線までの距離と直線上にない定点までの距離が等しい点の軌跡をいう。
 定点を放物線の焦点,直線を放物線の準線という。なお,放物線は準線に垂直で焦点を通る軸に対して対称となる。
 ⇒ 円錐曲線
 関連ページ : 古典力学の基礎:惑星の運動 ,  
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 【包絡面】( envelopment surface )
 空間内の曲面群のすべてに接する曲面を,曲面群の包絡面という。
 ホイヘンスの原理では,全ての素元波に接する曲面をいう。
 関連ページ : 波:波動の基礎 ,  波:幾何光学とは ,  
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 【ボーア】( Niels Henrik David Bohr )
 ニールス・ヘンリク・ダヴィド・ボーア(1885年~1962年)は,デンマークの理論物理学者。量子論の育ての親。
 関連ページ : 物理学のあゆみ ,  
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 【ボーア磁子】( Bohr magneton )
 電子の磁気モーメントの基本単位で,記号μB で表す。電気素量 e ,プランク定数 h ,電子の静止質量 me とした時,μB = eh/ 4πme = 9.274×10-24 J・T-1(ジュール毎テスラ)である。デンマークのニールス・ボーアによって再発見されたためボーア磁子と命名された。
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【ボゾン】( boson )
 素粒子間の相互作用(力)を媒介するゲージボソン(gauge boson),素粒子に質量を与えるヒッグスボゾン(Higgs boson)がある。
 ⇒ 素粒子
 関連ページ : 電磁気学:電気・電荷・磁気とは ,  
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 【保存系】( conservative system )
 考えている系内での変化前後で物理量の総和が変わらないという基本法則や保存則が成り立つ系。
 関連ページ : 古典力学の基礎:エネルギー保存の法則 ,  
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 【保存波】( )
 関連ページ : 波:重力波(表面波) ,  
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 【保存力】( conservative force )
 物体が力 F の作用を受け,ある点から別の点に移動する時に,力 F のする仕事 W が経路によらず位置 r だけで決まる場合の力 F を保存力という。
 この場合に,位置 r での位置エネルギーを V(r) とした時,保存力 F = – ∇V(r) で与えられる。
 重力,ばねの復元力,クーロン力などの保存力のみが働く場(保存力場)では,力学的エネルギー保存則(law of the conservation of energy)が成り立つので,この力を保存力と呼ぶようになったといわれている。
 関連ページ : 古典力学の基礎:運動エネルギー・位置エネルギー ,  流体:ベルヌーイの定理 ,  波:重力波(表面波) ,  熱力学:熱力学第二法則 ,  
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 【保存力場】( conservative force field )
 保存力のみが作用する力場。⇒ 保存力
 関連ページ : 古典力学の基礎:エネルギー保存の法則 ,  熱力学:熱力学第一法則 ,  熱力学:熱力学第二法則 ,  
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 【ポテンシャル】( )
 ⇒ 位置エネルギー
 関連ページ : 古典力学の基礎:運動エネルギー・位置エネルギー ,  
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 【ポテンシャルエネルギー】( )
 ⇒ 位置エネルギー
 関連ページ : 熱力学:断熱変化・等温変化 ,  
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 【ボルタ】( Il Conte Alessandro Giuseppe Antonio Anastasio Volta )
 アレッサンドロ・ジュゼッペ・アントニオ・アナスタージオ・ヴォルタ伯爵(1745年 ~ 1827年)は,イタリアの物理学者で,ボルタ電池の発明で知られる。
 関連ページ : 電磁気学:電気・電荷・磁気とは ,  電磁気学:電荷と帯電 ,  電磁気学:電位と電流 ,  
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 【ボルツマン】( Ludwig Eduard Boltzmann )
 ルートヴィッヒ・エードゥアルト・ボルツマン(1844年~1906年)は,オーストリア・ウィーン出身の物理学者,哲学者。統計力学,電磁気学,熱力学,ボルツマンの関係式,ボルツマン定数などで知られる。
 関連ページ : 物理学のあゆみ ,  熱力学:熱力学とは ,  熱力学:相転位,熱の移動 ,  
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 【ボルト】( volt )
 V = W・A‐1 = m2・kg・s‐3·A‐1 :電位差 (電圧)・起電力の SI 組立単位
 関連ページ : 古典力学の基礎:仕事とエネルギー ,  電磁気学:磁場 ,  
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 【ボルト毎メートル】( )
 電場(の強さ)E のSI 単位: V・m‐1
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【ホログラフィック回折格子】( holographic grating )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 レーザ光の干渉を用いて製作した回折格子。
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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