ここでは,物理を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
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ラ行 ら で始まる用語を紹介する。
用語の概要と関連ページ
【ラーモア】( Joseph Larmor )
ジョゼフ・ラーモア(1857年 ~ 1942年)は,イギリスの物理学者で,著書『エーテルと物質:Ether and matter 』,磁場中の電子の歳差運動で知られる。
関連ページ : 電磁気学:磁場 ,
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【ラーモア歳差運動】( Larmor precession )
外部磁場に置かれた磁気モーメントを持つ核は,自転している考えられ,重力場に置かれたコマの様に首振り運動(歳差運動という)をする。このように,電子,原子核,原子などの粒子の持つ磁気モーメントが外部磁場によって歳差運動を起こす現象をアイルランドの物理学者ジョゼフ・ラーモアにちなみラーモア歳差運動といわれる。
関連ページ : 電磁気学:磁場 ,
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【ライデン瓶】( )
関連ページ : 電磁気学:電気・電荷・磁気とは ,
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【ライプニッツ】( Gottfried Wilhelm Leibniz )
ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ(1646年~1716年)は,ドイツの哲学者,数学者。デカルトやスピノザなどとともに大陸合理主義を代表する哲学者。17世紀の様々な学問を統一し,体系化しようとし,モナド論,微積分法,微積分記号の考案,論理計算の創始など多岐の業績がある。
大陸合理主義(Continental Rationalism)とは,デカルトに始まる“人間は生得的に理性を与えられ,基本的な観念・概念の一部をもつ,もしくはそれを獲得する能力をもつ”と考える思想。
関連ページ : 物理学のあゆみ ,
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【ラグランジュ】( Joseph-Louis Lagrange )
ジョゼフ=ルイ・ラグランジュ(1736年~1813年)は,フランスの数学者,天文学者。オイラーと並ぶ18世紀最大の数学者。微分積分学の物理学,最小作用の原理に基づく解析力学(ラグランジュ力学)を作る。
関連ページ : 物理学のあゆみ , 流体:流体とは , 流体:流体動力学の基礎 ,
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【ラグランジュ的記述法】( Lagrangian specification )
流体を構成する流体粒子が時間的にどのように動くかに注目し,粒子の初期位置と時間の関数として記述する方法である。
ラグランジュ的記述において,流体粒子の初期位置 r0 と時間 t が独立変数で,粒子の位置ベクトル r (r0 , t ) ,速度 U (r0 , t ) などが従属変数である.
関連ページ : 流体:流体動力学の基礎 ,
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【ラグランジュの渦定理】( Lagrange's vortex theorem )
① 流体のある部分が初期に渦なし運動をしているとき,その実質部分は渦なし運動を持続,
② ある時刻に渦度が0でないとき,その実質部分は以後も0でない渦度をもつの 2 か条を指す。
この2か条をまとめると「渦は新たに発生することも,また消滅することもない」といえる。
関連ページ : 波:重力波(表面波) ,
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【ラグランジュ微分】( Lagrangian derivative )
関連ページ : 流体:流体動力学の基礎 ,
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【ラグランジュ力学】( Lagrangian mechanics )
一般化座標とその微分を基本変数として記述された古典力学である。ハミルトン力学と同様にニュートン力学を再定式化した解析力学の一形式である。
関連ページ : 物理学の主な分類 ,
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【ラプラシアン】( laplacian )
三次元空間において,微分演算子 Δ=∂2/∂x2+∂2/∂y2+∂2/∂z2 をラプラシアンまたはラプラス演算子という。
関連ページ : 流体:流体の運動 ,
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【ラプラス】( Pierre-Simon Laplace )
ピエール=シモン・ラプラス(1749年~1827年)は,フランスの数学者,物理学者,天文学者。「天体力学概論」,「確率論の解析理論」,ラプラス方程式,ラプラス展開,ラプラス変換などで知られる。
関連ページ : 物理学のあゆみ ,
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【ラプラスの方程式】( Laplace equation )
三次元のスカラー関数が満足する二階偏微分方程式 。
関連ページ : 波:重力波(表面波) ,
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【ラマン散乱】( Raman scattering )
JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
散乱光の周波数が入射光のそれとは異なっている散乱,すなわち,非弾性散乱。
関連ページ : 波:光学とは ,
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【ラマン・ナス回折】( Raman-Nath diffraction )
JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
薄い回折格子で観測される回折。 任意の入射角に対して複数次数の回折が観測される。
関連ページ : 波:光学とは ,
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【ラムスデン】( Ramsden )
略号R : 片面凸,他面が平面の2枚のレンズを凸面が向かい合うように組み合わせた 2 群 2枚の接眼レンズ。
関連ページ : 波:幾何光学とは ,
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【乱流】( turbulent flow )
流体の各部分の速度や圧力などが不規則に変動(乱れ)し,混合しながら流れる流れをいう。
乱れを含まない流れは層流(laminar flow)といわれる。レイノルズ数が低い場合には,流れは安定し層流状態を保つ。
関連ページ : 流体:流体動力学の基礎 ,
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