物理 関連用語解説 (索引)

 ここでは,物理を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 
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  カ行 こで始まる用語を  ( こあ ~ こお ) ,  ( こか ~ )  に分けて紹介する。

 用語一覧  か行  こあ ~ こお

コイル 】     【 硬X線 】     【 高温磁気 】     【 光学 】     【 光学系 】     【 光学的異方体 】     【 光学濃度 】     【 交換相互作用 】     【 光子 】     【 硬質磁性体 】    

高周波回路 】     【 公称応力 】     【 向心力 】     【 恒星 】     【 合成インピーダンス 】     【 恒星系 】     【 合成正弦波 】     【 合成静電容量 】     【 合成波 】     【 剛性率 】    

光線 】     【 光束 】     【 光速 】     【 剛体 】     【 高度水頭 】     【 光波 】     【 交番電流 】     【 交流 】     【 交流回路 】     【 交流電圧 】    

光量 】     【 光量子 】     【 光量子仮説 】     【 抗力 】     【 抗力 】     【 抗力係数 】     【 光路差 】     【 光路長 】    

 用語の概要と関連ページ


 【コイル】( inductor )
 ⇒ インダクタ
 関連ページ : 電気回路:交流の基礎 ,  
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 【硬X線】( Hard X-ray )
 ⇒ X線(えっくすせん)
 関連ページ : 電磁気学:電磁波の性質 ,  
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 【高温磁気】( high-temperature magnetism )
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【光学】( optics )
 伝統的な物理教育の体系の一つで,光に関する現象を扱う物理学である。
 光学には,光の伝播を光線という概念でとらえ,光線の反射,屈折,結像などを論じる幾何光学と,光を波動ととらえ,波動の干渉,回折,偏光,分散などを論じる物理光学とに大別される。
 さらに,光学現象を電磁波の基本方程式であるマクスウェル方程式を用いて研究する電磁光学(波動光学),結晶による光の複屈折や旋光などを扱う結晶光学,光の放射や吸収のメカニズムを扱う分光学,原子と光の相互作用を扱う量子光学,視覚に及ぼす効果を扱う色彩学や生理光学などの分類もある。
 関連ページ : 物理学の主な分類 ,  波:光学とは ,  
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 【光学系】( optical system )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 物体の結像などを行うため,反射面,屈折面などを,光軸を基準として配列したもの。
 ⇒ 光学,幾何光学
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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 【光学的異方体】( )
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【光学濃度】( optical density )
 吸光度ともいい,JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 物質が光を吸収する程度を表す量。単に濃度ともいう。次の式で表される。
   D = log10 (I0/ I)
 ここに,D:光学濃度,I0:入射光の強度,I:透過光又は反射光の強度
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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 【交換相互作用】( exchange interaction )
 物質の磁性を理解するための中心的な概念の一つで,原子のスピン間や異なる軌道上の電子間に働く見かけ上の相互作用をいう。
 磁性の担い手である電子の磁気モーメントは,電子のスピンに依存する。すなわち,電子のスピンの向きがそろうと,磁気モーメントの向きがそろい,強磁性が発現する。
 このような電子のスピンの向きをそろえるような,同種粒子間に働く量子力学的効果を交換相互作用という。
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【光子】( photon )
 光量子ともいい,JIS Z 8120「光学用語」では“放射エネルギーの素量(量子)。その値はプランク定数 h と放射の周波数 ν の積に等しい。フォトンともいう”と定義している。
 関連ページ : 波:光学とは ,  電磁気学:電磁波 ,  
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 【硬質磁性体】( rigid magnetic substance )
 磁極が容易に変化しない磁性体は硬質磁性体とも呼ばれる。
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【高周波回路】( )
 関連ページ : 電気回路:直流電気回路の基礎 ,  
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 【公称応力】( nominal stress )
 試験片に加わる引張荷重を試験片平行部の原断面積で除した値。紛らわしくないときには,単に応力ともいう( JIS G 0202 )。⇔ 真応力
 関連ページ : 力と運動:主な力の概要 ,  
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 【向心力】( centripetal force )
 求心力ともいい,曲線軌道(円軌道など)で運動をしている物体に働く力で,力の方向は,物体の速度と垂直方向,すなわち物体の経路における瞬間的な接触円の中心を向いている。
 ⇒ 遠心力
 関連ページ : 古典力学の基礎:慣性力 ,  古典力学の基礎:円運動・剛体の運動 ,  
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 【恒星】( fixed stars )
 ⇒ 恒星系
 関連ページ : 力と運動:運動の法則 ,  
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 【合成インピーダンス】( combined impedance )
 回路素子として,抵抗 R ,コイル L ,コンデンサ C のうち 2 種以上で構成される回路のインピーダンス。
 関連ページ : 電気回路:交流回路とインピーダンス ,  
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 【恒星系】( star system , stellar system )
 少数の恒星が重力で結びついてお互いの周りを公転している星系をいう。なお,数多くの恒星が密集して雲塊状になっているものを星団(star cluster)といい,太陽系を含む恒星の大集団を銀河系(galaxy)という。
 恒星(fixed stars)とは,古典天文学で天球上に固定している星をいい,惑星と区別して呼ばれた。恒星は,太陽と同様に,自ら光を発し,その質量がもたらす重力による収縮に反する圧力を内部に持ち支えるガス体である。
 関連ページ : 力と運動:運動の法則 ,  
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 【合成正弦波】( )
 関連ページ : 波:波・波動とは ,  
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 【合成静電容量】( combined capacity )
 並列接続では,各静電容量 Ci に対し,それぞれ等しい全電圧 V がかかるため,合成静電容量 C は各静電容量 Ci の総和に等しい。
 直列接続では,各静電容量 Ci にかかる電圧 Vi の総計が加えた電圧 V になるので,合成静電容量 C は各静電容量 Ci の逆数の総和の逆数に等しくなる。
 関連ページ : 電気回路:電気回路の基礎 ,  
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 【合成波】( )
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【剛性率】( shear modulus )
 ずり弾性率,せん断弾性係数ともいい,固体のずれ変形を起こさせる応力(せん断応力)とひずみ(角度で表される)との比をいう。弾性限界内では定数(弾性率)となる。⇒ 弾性率
 関連ページ : 波:音波(弾性波) ,  
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 【光線】( ray of light )
 JIS Z 8120 (光学用語)では,“幾何光学で,光のエネルギーの伝搬経路を表す線。”と定義している。
 関連ページ : 波:光学とは ,  波:幾何光学とは ,  
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 【光束】( luminous flux )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 放射束を CIE 標準分光視感効率と最大視感効果度に基づいて評価した量。 量記号:Φv ,単位:ルーメン ( lm )
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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 【光速】( speed of light )
 光速度ともいい,光が伝播する速さをいう。
 関連ページ : 電磁気学:電位と電流 ,  
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 【剛体】( rigid body )
 大きさを無視できない物体において,外からの力での変形(形や体積)が無視できると考えられる物体をいう。
 厳密にいうと,物体内のどの 2 点を取っても,その距離が不変なものといえる。
 関連ページ : 古典力学の基礎:円運動・剛体の運動 ,  
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 【高度水頭】( elevation head )
 ⇒ 水頭
 関連ページ : 流体:ベルヌーイの定理 ,  
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 【光波】( light wave )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 光という用語を用いる場合に,特に波動性を強調する必要があるときに用いる用語。
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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 【交番電流】( alternating current )
 ⇒ 交流
 関連ページ : 電磁気学:電位と電流 ,  電気回路:交流の基礎 ,  
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 【交流】( alternating current )
 日本語の交流は,交番電流の略称で,略語 AC で表され,時間とともに向きが変化する電流(交流電流)を指す。
 交流の代表的な波形は正弦波で,狭義の交流は正弦波交流(sinusoidal alternating current)を指すが,広義には周期的に大きさと向きが変化するものであれば正弦波に限らない波形(矩形波,三角波など)のものも含む。正弦波以外の交流は非正弦波交流(non-sinusoidal alternating current)という。
 電圧の場合は交流電圧(ac voltage)という。
 関連ページ : 電磁気学:電位と電流 ,  電気回路:直流電気回路の基礎 ,  電気回路:交流の基礎 ,  
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 【交流回路】( )
 関連ページ : 電気回路:直流電気回路の基礎 ,  
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 【交流電圧】( alternate current voltage )
 ⇒ 交流
 関連ページ : 電気回路:交流の基礎 ,  電磁気学:電位と電流 ,  
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 【光量】( quantity of light )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 光束の時間積分値。量記号:Qv ,単位:ルーメン秒 ( lm・s )
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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 【光量子】( photon )
 光子ともいい,JIS Z 8120 (光学用語))では,“放射エネルギーの素量(量子)。その値はプランク定数 h と放射の周波数 ν の積に等しい。フォトンともいう。 ”と定義している。
 ⇒ 光子
 関連ページ : 波:光学とは ,  電磁気学:電磁波 ,  
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 【光量子仮説】( quantum hypothesis )
 アインシュタインが提唱した光を粒子とする仮説で,光のエネルギー E をプランク定数 h ,振動数νを用いて E=hνと表した。
 関連ページ : 物理学のあゆみ ,  
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 【抗力】( drag )
 流体中を運動する物体,又は流体中に置かれた物体に,物体の運動と逆向き,流体の流速と同じ向きに働く力をいい,航空機や船舶などの流体力学分野で用いられる用語である。
 なお,抗力(drag)を構成する摩擦抵抗(粘性抵抗)は概ね速度に比例し,圧力抵抗(慣性抵抗)は概ね速度の 2 乗に比例する。一方,抗力(reaction)の動摩擦力は,速度に依存しない力であり,日本語の用語は似ているが,特性に大きな差がある。
 単に,抗力といった場合は,流体中の物体に働く抗力(drag)を指す場合が多い。
 関連ページ : 力と運動:等加速度運動 ,  力と運動:主な力の概要 ,  流体:流体の抵抗 ,  
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 【抗力】( reaction )
 物体 A が物体 B に接触し,物体 A が物体 B 力を及ぼすとき,反作用として物体 B が物体 A に及ぼす力をいう。
 拘束力ともいわれる抗力(reaction)は,ベクトルであり,接触面の接線方向の摩擦力(force of friction),法線方向の垂直抗力(normal reaction)に分割できる。
 日本語の場合に,流体による抗力(drag)と固体物体間の相互作用としての抗力(reaction)が同じ単語を用いている。
 関連ページ : 力と運動:主な力の概要 ,  
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 【抗力係数】( drag coefficient , resistance coefficient )
 一様な流れの中に置かれた物体が流体から受ける流体力のうち流れ方向の成分である抗力の無次元数と定義され,実験的に求められる値で,流れに対する物体の形状(迎え角)・レイノルズ数(流体の粘性・速さ),マッハ数によって変化する。
 関連ページ : 流体:流体の抵抗 ,  
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 【光路差】( optical path difference )
 1つの光波が2つに分れて別々の道を進み,その後再び合成されるとき,両波が分れてから合成されるまでのそれぞれの光学距離の差をいう。波長λの光波の光路差に 2π/ λを掛けると位相差になる。
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【光路長】( optical path length )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 屈折率 n の媒質において,光の進む道筋の長さ l ,その道筋に沿った媒質の屈折率 n との積。光学距離ともいう。
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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