物理 関連用語解説 (索引)

 ここでは,物理を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 
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 カ行 きで始まる用語を  ( きあ ~ きゆ ) ,  ( きよ ~  )  に分けて紹介する。

 用語一覧  か行  きあ ~ きゆ

基音 】     【 気化 】     【 機械力学 】     【 幾何光学 】     【 気化熱 】     【 擬塑性流体 】     【 気体 】     【 気体定数 】     【 気体の状態方程式 】     【 気体反応の法則 】    

気柱 】     【 軌道電子 】     【 ギブズ(人) 】     【 ギブズの自由エネルギー 】     【 基本振動 】     【 基本波 】     【 基本粒子 】     【 キャヴェンディッシュ(人) 】     【 キャパシタ 】     【 キャパシタンス 】    

キャリヤ 】     【 吸光度 】     【 吸収 】     【 吸収係数 】     【 吸収率 】     【 吸着 】     【 球面収差 】     【 球面波 】     【 キュリー(人) 】     【 キュリー温度 】     【 キュリー・ワイスの法則 】    

 用語の概要と関連ページ


 【基音】( fundamental tone )
 ⇒ 基本振動
 関連ページ : 波:音波(発音体の振動) ,  
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 【気化】( vaporize )
 ⇒ 昇華,蒸発
 関連ページ : 熱力学:相転位,熱の移動 ,  
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 【機械力学】( dynamics of machinery )
 剛体に生じる力を考える学問で,機械工学における4大力学(機械力学,材料力学,流体力学,熱力学)の一つである。
 関連ページ : 物理学の主な分類 ,  
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 【幾何光学】( geometrical optics )
 光伝播を光線という概念で捕え,直進性,反射,屈折など光線の経路を幾何学的に論じる分野である。すなわち,干渉や回折などの波動的現象を考えず,光線は一様で,媒質内では直線をなして進むと考える。
 鏡やレンズなどで構成される光学系(optical system),光学器械の設計に応用される。
 関連ページ : 波:光学とは ,  波:幾何光学とは ,  
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 【気化熱】( heat of vaporization )
 ⇒ 蒸発,潜熱
 関連ページ : 熱力学:相転位,熱の移動 ,  
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 【擬塑性流体】( pseudoplastic fluid )
 流れが強く(速度勾配が大きい)なるほど剪断応力の増加が減少し流れやすくなる流体。⇒ 非ニュートン流体
 関連ページ : 流体:流体とは ,  流体:流体の運動 ,  
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 【気体】( gas )
 物質の三態の一つで,一定の形と体積を持たず,自由に流動し,圧縮やずれに対する抵抗が小さく,圧力の増減で体積が容易に変化する状態である。また,外部から力を受けない状態では,気体の体積が無限に膨張する。
 気体を構成する粒子(原子や分子)は,自由かつランダムに動く熱運動をしている。気体の粒子は,それぞれ離れているため,粒子間には引力(分子間力)が働かない。
 関連ページ : 熱力学:熱膨張,比熱容量 ,  熱力学:相転位,熱の移動 ,  熱力学:気体の基礎 ,  
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 【気体定数】( gas constant )
 ボイル・シャルルの法則 PV / T = C(一定)の定数を気体定数とよび,記号 R で表記される。
 0 ℃ 1 気圧( 101325 Pa)の気体 1 mol の体積(モル体積)は,約 22.414 L なので,ボイル・シャルルの法則から,C ≒ 8.3145 Pa・m3・mol– 1・K– 1 と計算される。
 なお,気体定数の単位は, エネルギーの単位 J( N・m )を用いた J・K– 1・mol– 1 が一般的に用いられる。
 2010年 CODATA の推奨する気体定数は,R = 8.3144621(75) J・K– 1・mol– 1 である。
 関連ページ : 波:音波(弾性波) ,  熱力学:気体の基礎 ,  
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 【気体の状態方程式】( equation of state )
 ⇒ ボイル・シャルルの法則
 関連ページ : 流体:流体とは ,  波:音波(発音体の振動) ,  熱力学:熱膨張,比熱容量 ,  熱力学:熱膨張,比熱容量 ,  熱力学:気体の基礎 ,  
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 【気体反応の法則】( )
 「反応物と生成物の気体の体積の間の比は,簡単な整数の比で表される。」 ⇒ ゲイ=リュサックの法則
 関連ページ : 熱力学:気体の基礎 ,  
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 【気柱】( air column )
 管の中の柱状の空気をいう。気柱の共鳴により音が大きくなる効果があり,管楽器の発音体として用いられる。
 関連ページ : 波:音波(発音体の振動) ,  
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 【軌道電子】( orbital electron )
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【ギブズ】( Josiah Willard Gibbs )
 ジョサイア・ウィラード・ギブズ(1839年~1903年)は,アメリカの数学者,物理学者,物理化学者。熱力学ポテンシャル,化学ポテンシャル概念を導入。相平衡理論,相律の発見など今日の化学熱力学の基礎を築く。ベクトル解析の創始,ギブズ自由エネルギー,ギブズ-デュエムの式,ギブズ-ヘルムホルツの式などで知られる。
 関連ページ : 物理学のあゆみ ,  熱力学:熱力学とは ,  熱力学:断熱変化・等温変化 ,  
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 【ギブズの自由エネルギー】( Gibbs free energy )
 等温等圧過程の記号 G で表される自由エネルギーで,内部エネルギー U ,温度 T ,エントロピー S ,圧力 p ,体積 V とすると,
   G = U-TS+pV
あるいは,
   G = F+pV
で定義される。
 系の持つエンタルピー(H = U + pV)のうち仕事として外部に取り出せるエネルギーの最大値といわれる。
 関連ページ : 熱力学:断熱変化・等温変化 ,  
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 【基本振動】( fundamental vibration )
 基音(fundamental tone),基本波ともいい,固有振動数が倍数関係にある固有振動のなかで,最小の振動数(単振動)をいう。⇒ 固有振動
 関連ページ : 波:波・波動とは ,  波:音波(発音体の振動) ,  
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 【基本波】( basic wave )
 ⇒ 基本振動
 関連ページ : 波:音波(発音体の振動) ,  
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 【基本粒子】( fundamental particle )
 ⇒ 素粒子
 関連ページ : 電磁気学:電気・電荷・磁気とは ,  
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 【キャヴェンディッシュ】( Henry Cavendish )
 ヘンリー・キャヴェンディッシュ(1731年 ~ 1810年)は,イギリスの化学者,物理学者で,金属と強酸の反応により水素が発生すること,電気火花を使った水素と酸素の反応により水が生成すること,すなわち水が水素と酸素の化合物であることを発見したことで知られる。
 物理分野では,未公開のため,彼の業績とはされていないが,気体の蒸気圧や熱膨張に関する発見,クーロンの法則,オームの法則に匹敵する発見など多くの研究を行っている。
 関連ページ : 電磁気学:電気・電荷・磁気とは ,  
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 【キャパシタ】( capacitor )
 ⇒ コンデンサ
 関連ページ : 電気回路:電気回路の基礎 ,  電気回路:交流の基礎 ,  電気回路:交流回路とインピーダンス ,  
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 【キャパシタンス】( capacitance )
 ⇒ 静電容量
 関連ページ : 電気回路:電気回路の基礎 ,  電気回路:交流の基礎 ,  
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 【キャリヤ】( carrier )
 電荷キャリヤ(charge carrier)の一般的な呼称で,JIS C 5600「電子技術基本用語」では,“真空,固体,気体又は 液体中を移動して電荷を運び電流を生じさせる電子,正孔,イオンなどの荷電粒子。半導体においては,伝導帯の自由電子と価電子帯の正孔とを指す。
 参考:厳密には電荷キャリヤ(charge carrier)というべきで,一般には,キャリヤガスなどのように何かを運ぶものという意味である。”と定義されている。
 関連ページ : 電気回路:電気回路の基礎 ,  
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 【吸光度】( absorbance )
 光学濃度ともいい,JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 物質が光を吸収する程度を表す量。単に濃度ともいう。次の式で表される。
   D = log10 (I0/ I)
 ここに,D:光学濃度,I0:入射光の強度,I:透過光又は反射光の強度
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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 【吸収】( absorption )
 JIS Z 8120 (光学用語)では,“放射エネルギーが物質との相互作用によって他の種類のエネルギーに変換する現象。”と定義している。
 関連ページ : 波:光学とは ,  波:物理光学とは ,  
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 【吸収係数】( absorption coefficient )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 媒質が光を吸収する程度を表す量。 次の式の中のα又はβをいう。
 I = I0e−αx = I010−βx
 ここに,I:透過光の強度,I0:入射光の強度,x:光が媒質を通過する距離
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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 【吸収率】( absorptance )
 JIS Z 8120 (光学用語)では,“物質によって吸収される光の放射束又は光束Φa と,物質に入射する放射束又は光束φi との比。φa/ φi 。一般に百分率 (%) で表す。”と定義している。
 すなわち,物体に電磁波が当たった時に,その電磁波のエネルギーの内, 物体に吸収されるエネルギーの割合である。
 関連ページ : 波:光学とは ,  熱力学:相転位,熱の移動 ,  
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 【吸着】( adsorption )
 関連ページ : 流体:流体の運動 ,  
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 【球面収差】( spherical aberration )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 光軸上の一点から出る光線が光学系に入射する場合,入射点の光軸からの距離によって,光線が光軸と交わる位置が異なる収差。
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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 【球面波】( spherical wave )
 三次元の等方媒質中において,ある一点(波源)を中心とし,放射状に広がる波,又はある一点に向かって収束する波で,球対称の波となる。なお,波源から遠ざかると,球面は平面に近づき,遂に平面波になる。
 関連ページ : 波:波動の基礎 ,  波:幾何光学とは ,  
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 【キュリー】( Pierre Curie )
 ピエール・キュリー(1859年 ~ 1906年)は,フランスの物理学者で,結晶学,磁性(キュリー温度)で知られ,放射能分野では妻のマリ・キュリー(Maria Skłodowska-Curie :1867年 ~ 1934年)と共に先駆的研究で知られる。
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【キュリー温度】( Curie temperature )
 強磁性体の加熱で永久磁化を失い,常磁性体に変化する転移温度をいう。
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【キュリー・ワイスの法則】( Curie-Weiss law )
 強磁性や反強磁性のキュリー点θ以上の温度 T における磁化率χm の振る舞いを説明する法則である。
    χm = C/ (T‐θ)
 ここで,C はキュリー定数である。
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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