ここでは,物理を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
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ア行 う で始まる用語を紹介する。
用語一覧 ア行 う
【 ヴァン・デ・グラフ(人) 】 【 ヴァンデグラフ起電機 】 【 ウェーバ(単位) 】 【 ウェーバー(人) 】 【 ウォラストンプリズム 】 【 渦度 】 【 うねり 】
【 運動エネルギー 】 【 運動の法則 】 【 運動方程式 】 【 運動量 】 【 運動量厚さ 】 【 運動量保存の法則 】 【 運搬電流 】
用語の概要と関連ページ
【ヴァン・デ・グラフ】( Robert Jemison Van de Graaff )
ロバート・ジェミソン・ヴァン・デ・グラフ(1901年 ~ 1967年)は,アメリカ合衆国の物理学者で,静電発電機(ヴァンデグラフ起電機)の発明で知られる。
関連ページ : 電磁気学:電荷と帯電 ,
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【ヴァンデグラフ起電機】( Van de Graaff generator )
アメリカの理学者ヴァン・デ・グラフ(1901 ~ 1967年)が発明したもので,材質の異なる 2 個のローラー間を回転するゴムベルトを基本構造とし,ゴムベルトとローラー間の接触・摩擦帯電で発生した電荷をゴムベルトで運び,先端のとがった櫛を用いて受け取った電荷を中空の金属球に溜めることができる。これにより,非常に高い電位差を作り出すことができる。
関連ページ : 電磁気学:電荷と帯電 ,
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【ウェーバ】( weber )
磁束密度,磁気分極のSI組立単位。 Wb = V・s = m2·kg・s‐2・A‐1
関連ページ : 古典力学の基礎:仕事とエネルギー , 電磁気学:磁場 ,
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【ウェーバー】( Wilhelm Eduard Weber )
ヴィルヘルム・エドゥアルト・ヴェーバー(1804年 ~ 1891年)は,ドイツの物理学者で,磁気の測定器具などの開発で電磁気学に大きく貢献し,磁束の SI 単位「ウェーバ」に名を残した。
関連ページ : 電磁気学:磁場 , 電磁気学:電流と磁場 ,
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【ウォラストンプリズム】( Wollaston prism )
関連ページ : 波:物理光学とは ,
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【渦度】( vorticity )
(読み;うずど,かど) 流体が自転している部分を渦といい,渦の強さ(ベクトル量)をいう。
関連ページ : 波:重力波(表面波) ,
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【うねり】( swell )
低気圧や台風のときに発生する大きく起伏する海の波,波長が長く波の山が丸い波,他の海域で発生した波浪が伝わってきた波。⇒ 風浪(ふうろう)
関連ページ : 波:波・波動とは , 波:物理光学とは , 波:重力波(表面波) ,
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【運動エネルギー】( kinetic energy )
物体の運動に伴うエネルギーで,物体の速度を変化させる際に必要な仕事である。
速さ ν(m・s‐1 )で運動している質量 m(kg) の物体の持つ 1/ 2・mν2 (J)の仕事をする能力(エネルギー)をいい,頭文字の記号 K で表すのが一般的である。
関連ページ : 古典力学の基礎:仕事とエネルギー , 古典力学の基礎:運動エネルギー・位置エネルギー , 古典力学の基礎:運動量保存の法則 , 流体:ベルヌーイの定理 , 波:波・波動とは , 熱力学:熱力学第一法則 ,
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【運動の法則】( law of motion )
ニュートンの運動の法則(law of motion)とは,物体を重心に全質量が集中し,大きさをもたない点(質点)と仮定し,次の 3 法則をいう。
第1法則:外から力が作用しない限り,質点は静止または等速直線運動する(慣性の法則:law of inertia)。
第2法則:質点の加速度 a は,そのとき質点に作用する力 F に比例し,比例定数 m に反比例する ma=F(ニュートンの運動方程式:Newton's equation of motion)。比例定数 m が質点の質量(慣性質量)である。
第3法則:二つの質点 A , B の質点 A から質点 B に力(作用)を及ぼすと,同時に質点 B から質点 A に力(反作用)が及ぼされ,作用と反作用は大きさが等しく逆向きである(作用・反作用の法則:law of action and reaction)。
関連ページ : 物理学の主な分類 , 力と運動:はじめに , 力と運動:運動の法則 , 波:音波(発音体の振動) ,
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【運動方程式】( equation of motion )
⇒ 運動の法則
関連ページ : 波:音波(弾性波) , 波:音波(発音体の振動) ,
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【運動量】( momentum )
物体の運動の激しさを示すベクトル量(運動方向を含む)で,複数の物体の全運動量はベクトル和で表される。
すなわち,質量 m の質点が速度 ν で運動している場合は,その積を運動量といい,ベクトル量 p = mν になる。なお,運動量の単位は,kg・m・s‐1 である。
円運動などでの角運動量と区別する場合は,線運動量ともいう。
関連ページ : 古典力学の基礎:運動量保存の法則 , 古典力学の基礎:円運動・剛体の運動 ,
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【運動量厚さ】( momentum thickness )
関連ページ : 流体:流体の運動 ,
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【運動量保存の法則】( law of conservation of momentum )
基本的な物理法則の一つで,“ある力学系に外力が存在しない場合,あるいは力のモーメントがゼロである場合には,この系の運動量の総和は常に一定で変化しない。”と表現される。
関連ページ : 古典力学の基礎:エネルギー保存の法則 , 古典力学の基礎:運動量保存の法則 ,
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【運搬電流】( convection current )
携帯電流ともいい,電解質溶液中のイオンなど,帯電した粒子が電界によって力を受けて動くために生ずる電流をいう。
関連ページ : 電磁気学:電位と電流 ,
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