化 学 (物質の状態と変化)

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 【標準状態とは】

 気体の標準状態( normal state )
 気体の標準状態には基準とする温度の選択により SATP と STP がある。 基準の温度を 25℃(298.15 K)とする SATP (標準環境温度と圧力: standard ambient temperature and pressure ),基準の温度を 0℃( 273.15 K)とする STP (標準温度と圧力: standard temperature and pressure )である。
 気体の標準状態としては,現在は試験室環境に近い SATP ( 25 ℃ 1 気圧 )の使用が多い。しかし,気体関連のJIS 規格,日本の高等学校教育など旧来の STP ( 0 ℃ 1 気圧)を標準状態とする場合も多い。
 
 標準状態,標準条件の定義例
 JIS (日本工業規格)や ISO (国際標準化機構)では,技術分野や対象物の違いで,標準状態,標準条件などの用語に関し定義が異なる場合もある。そこで,これらの用語を用いる場合には,温度,気圧や規格番号を明記するなど,誤解を与えないよう留意すべきである。
 
 JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」
 標準状態( normal state )(気体の)を“大気圧 101.325 kPa,気温 0 ℃の下に保持された状態。NTP( Normal Temperature and Pressure )と略記される。”と定義している。
 
 JIS Z 8703「試験場所の標準状態」( ISO 554 : Standard atmospheres for conditioning and/or testing−Specifications)
 標準状態を次のように定義している。
 標準状態は,標準状態の気圧のもとで標準状態の温度及び標準状態の湿度の各一つを組み合わせた状態とする。
  ★ 標準状態の温度は,試験の目的に応じて 20℃,23℃,又は 25℃のいずれかとする。
  ★ 標準状態の湿度は,相対湿度 50%又は 65%のいずれかとする。
  ★ 標準状態の気圧は,86kPa 以上 106kPa 以下とする。
 
 JIS K 0050 「化学分析方法通則分析場所の状態」
 分析場所の状態は,次による。
  a) 温度 : 標準温度は,20 ℃とする。分析場所の温度は,常温(20±5)℃又は室温(20±15)℃のいずれかとする。冷所とは,1 ℃∼15 ℃の場所とする。
  b) 湿度 : 標準湿度は,相対湿度 65 %とする。分析場所の湿度は,常湿(65±20)%とする。
  c) 気圧 : 分析場所の気圧は,86 kPa∼106 kPa とする。
 
 JIS P8111 「紙,板紙及びパルプ− 調湿及び試験のための標準状態」
 標準状態を“ 紙,板紙及びパルプの調湿及び試験のための標準状態は,23℃±1℃, ( 50±2 ) % r.h. とする。”と定義している。
 
 JIS K 5600_1_6 「塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:養生並びに試験の温度及び湿度」
 “標準条件(可能な場合常に使用するべき条件) 23±2℃及び相対湿度 (50±5) %,標準温度 23±2℃及び雰囲気の相対湿度”と定義している。

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