化 学 第一部:はじめに

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  元素とは

 古代ギリシャのデモクリトスは,“すべての物質は何もない空間とそれ以上分割できない粒子からできている”と考え,この基本粒子をアトムと命名した。
 アリストテレスの 4 元素説の影響を受け錬金術が生まれ,実験技術が発展してきた。17世紀になり,イギリスのボイルは,古代の空想的な元素の考え方を批判し,“元素( element )は実験によって,それ以上単純なものに分けられないもの”と定義した。

 その後,約 33種類の元素が見出されている。ラボアジェは,1789年に,これらの元素を分類し“物質の基礎的な構成成分は元素である”とする具体的な概念を実験により確立した。
 19世紀に入り,ドルトンが原子を表す記号を初めて考案した。ベリセリウス(ベリセーリウス)によって原子(元素)を文字で表現,すなわち,ラテン語やギリシャ語から 1 文字又は 2 文字取り出して表現することが 1813年に提唱された。これが現在用いられている元素記号(原子記号ともいう)である。

 【参考】
 原子( atm )
 原子は,直径 10–15 ~ 10–14 m の原子核(atomic nucleus)とそれを取り巻く電子(electron)で構成される。
 元素の種類で異なるが,電子を含んだ原子の大きさは,概ねで直径 10–10 m ( 1Å ,0.1nm )である。すなわち,原子に占める原子核の領域は非常に小さく,ほとんどが電子の運動領域で占められていることが分かる。
 デモクリトス( Democritus )
 デモクリトス(紀元前460年頃~370年頃)は,デーモクリトスともいわれる古代ギリシアの哲学者。ソクラテス以後に生まれたが,慣例でソクラテス以前の哲学者に含まれる。デモクリトスは,“すべての物質は何もない空間とそれ以上分割できない粒子からできている”と考え,この基本粒子をアトムと命名した。なお,デモクリトスは,原子論を提唱したが,アリストテレスの 4大元素が優勢で,長らく顧みられなかった。
 ボイル( Sir Robert Boyle )(ロバート・ボイル)
 アイルランド人化学者,ボイル(1627年~1691年)は,アイルランド・リズモア出身の貴族,自然哲学者,化学者,物理学者,発明家。1662年に気体の圧力と体積に関する“ボイルの法則”を発見した。
 ラボアジェ( Antoine-Laurent de Lavoisier )(アントワーヌ・ローラン・ド・ラボアジェ)
 フランス人化学者 ( 1743~ 1794 ),質量保存の法則の発見,燃焼現象を酸素との反応で説明した最初の人物である。
 ドルトン( Dalton )(ジョン・ドルトン)
 イギリス人化学者 ( 1766~ 1844 ),1801年に分圧の法則,1803年に倍数比例の法則,原子説,1810年に原子量表を発表した。
 ベリセリウス( Berzelius )(イェンス・ヤコブ・ベリセリウス)
 スウェーデンの化学者 ( 1779~ 1848 ),元素記号の表記を提唱,原子量の精密測定,化学を無機化学と有機化学に分けるなど近代化学体系に寄与した。

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