JIS K 5600_2_4

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「塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第4節:密度」
Testing methods for paints−Part 2:Characteristics and stability of paints−Section 4:Density

 【JIS規格の目次】(ここでは赤字の項目を説明)
 序文,1 適用範囲,2 引用規格,3 定義,4 装置,5 試料採取方法,6 試験手順(6.1 比重瓶の校正,6.2 比重瓶の容量の計算,6.3 製品の密度の測定,6.4 密度の計算,6.5 精度),7 試験報告
 
 【序文】
 この規格は,1974年に第1版として発行されたISO 2811, Paints and varnishes−Determination of densityを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
 
 【適用範囲】
 この規格は,比重瓶又は比重カップを用いて液状塗料,及び関連製品の密度を測定する方法について規定する。
 
 【定義】
 密度:密度とは,質量を体積で割った値をいう。この規格では,密度は規定の温度で測定し,g/mlで表す。
 
 【装置】
 比重瓶:容量が20~100mlの適切なガラス比重瓶。金属製比重瓶(比重カップ)。
 温度計:目盛りが0.1℃で,精度が0.2℃のもの。
 ウォーターバス又は恒温室:高度な正確さが要求される場合,±0.5℃以内に維持できる能力があるもの。工程管理用では,±2℃以内のもの。
 分析用はかり:最高の正確さが必要なときは,0.2mgのけたまで正確にはかることができるもの。
 
 【試料採取方法】
 試験する製品の代表試料をJIS K 5600-1-2 「塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:サンプリング」の規定によって採取する。
 試料は,JIS K 5600-1-3「塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整」の規定によって検分し,調整しなければならない。

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 【試験手順】

 【比重瓶の校正】
 ガラス比重瓶は,クロム酸溶液,蒸留水及び溶剤を順次使用して,蒸発後残分がないように洗浄し,完全に乾燥する。金属製比重瓶は,溶剤で蒸発後残分がないように洗浄し,乾燥する。
 比重瓶を室温にし,質量を求めておく。最大の正確さを得るには,洗浄及び乾燥した後,質量を測定する操作を繰り返し行い,連続して測定した質量の差が0.5mg以下になるまでこの操作を繰り返す。
 試験温度23±2℃,又はより高度な正確さを必要とするならば23±0.5℃から1℃以内の温度で比重瓶を蒸留水で満たす。オーバーフローオリフィスを開けたまま比重瓶に栓,又はふたをする。
 比重瓶の中に,絶対に泡ができないように十分注意しなければならない。
 比重瓶及び瓶の内容物の温度が一定になるまで定温度のウォーターバス,又は一定温度の部屋におく。オーバーフローしたものを吸収材(備考 1. )でふいて取り除き,比重瓶の外側を吸収材でふいて完全に乾燥させる。
 その後いかなるオーバーフローも,取り除いてはならない(備考 2. )。
 直ちに液で満たされた装置の質量を,0.001%の単位で求める(備考 3. )。

 備考1.  この目的には,ティッシュペーパーが推奨される。
 備考2.  比重瓶を素手で取り扱うと温度を上昇し,オーバーフローオリフィスから,さらに,オーバーフローを引き起こし,また指紋も残す。
 そのため,挟む道具だけを使って取り扱い,清浄な乾いた,吸収性のよい物質で手を覆って取り扱うことを推奨する。
 備考3.  オリフィスを通して水が蒸発して起こる質量の損失と,ふたをした封入物内にオーバーフローがとどまれないで出てくる温度に達したときの最初のオーバーフロー物をふいた後,さらに,出てくるオーバーフローによる質量の損失とが,最小になるように素早く,液で満たされた比重瓶の質量を迅速にはかることを推奨する。
 
 【比重瓶の容量の計算】
 比重瓶の容量V(ml)は,次の式によって算出する。
    V=(m1-m0)/ρ
    ここに,m0:空の比重瓶の質量(g)
         m1:比重瓶と水の質量(g)
         ρ:23℃又は協定温度下での水の密度(g/ml),23℃では0.9976g/ml
 
 【製品の密度の測定】
 蒸留水の代わりに製品を使って 上記手順を繰り返す。
 比重瓶の外側を適当な溶剤でぬらした吸収性のよい物質でふいて,塗料のあらゆる残分を取り除いた後,清浄な吸収性のよい物質でふいて完全に乾燥させる。
 誤差を最小にするために接合を正しく行う。精度のよい測定には,ガラス比重瓶を推奨する。金属製比重瓶(比重カップ)は通常,工程管理の目的で必要とする密度測定に使用する。
 
 備考:ガラス比重瓶は,顔料を含む製品に用いると,特にすり合わせガラスの表面に残る塗料の顔料を,取り除くことが難しい。このような残分は,水又は溶剤バス内で超音波振動をかけて除去できる。
 
 【密度の計算】
 その試験温度の密度ρt(g/ml)は,次の式で算出する。
    ρt=(m2-m0)/V
    ここに,m0:空の比重瓶の質量(g)
         m2:比重瓶及び製品の質量(g)
         V :比重瓶の校正で測定される比重瓶の体積(ml)
         t:試験温度(23℃,又は他の協定温度)
 
 備考:同じ温度で比重瓶を補正し,製品の密度を測定することが重要である。

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