JIS K 5600_1_5

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「塗料一般試験方法−第1部:通則−第5節:試験板の塗装(はけ塗り)」
Tests methods for paint−Part 1 : General rule−Section 5 : Coating of test panel (brush application)

 【JIS規格の目次】(ここでは赤字の項目を説明)
 序文,1 適用範囲,2 引用規格,3器具類(3.1 はけ,3.2 はかり),4 試料の採取方法,5 試験板,6 手順(6.1 塗装時の条件,6.2 表面積,6.3 ぬれ膜厚の質量によって算出された塗り面積,6.4 ぬれ膜厚の容量から算出された塗り面積),7 試験報告
 附属書 A(規定)試験板の塗装(はけ塗り)
 
 【序文】
 この規格は,1984年に第1版として発行されたISO 7877, Paints and varnishes−Coating of test panels at a specified spreading rate −Brush applicationを元に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,附属書Aには,従来,日本工業規格で規定していた試験板,器具(はけの種類),塗り方,及び塗装時の条件を規定した。
 この日本工業規格に記載されている試験方法は,どのような特殊な適用に対しても,次の補足情報によって,完全なものとすることが要求される。
 a) 素材の材質,厚さ及び表面処理
 b) 塗装されるウエットフィルム(ぬれ膜厚)の規定塗布量(もし適切であれば,各種制限を含め,ウエットフィルム質量当たりの面積か,ウエットフィルム容量当たりの面積かのいずれかによる。)
 c) もし他に規定されたものがあれば,その塗装条件
 
 【適用範囲】
 この規格は,使用される塗料の質量,又は容量のいずれかをベースにした規定塗り面積の塗料を,はけ塗りすることによって,試験板の調整を行う場合の手順について規定する。この規格は,蒸発性の高い溶剤を含む製品には適していない。

 【器具類】

 はけ
 高品質の豚の剛毛,又はナイロンの単繊維からなり,はけの幅が約50mmのもの。試験片の調整には,前もって使われ,調子を整えたはけを用い,新しいものは使うべきではない
 
 はかり
 10mgのけたまではかれるもの。

 【試料の採取方法】

 JIS K 5600-1-2「塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:サンプリング」に従い試験対象製品の代表試料を採取する(多層塗膜系の場合には,製品ごとに採取する。)。
 
 JIS K 5600-1-3「塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整」によって,試験用試料を検分,調整する。

 【試験板】

 他に規定がなければ,JIS K 5600-1-4「塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板」によって調整する。 実際面では,塗装された製品の質量を正確に求めることは困難なため,試験板の面積は0.1m2以上とする。

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 【手順】

 塗装時の条件
 審判の目的,及びもしほかに合意したものがなければ,塗装は23±2℃,相対湿度50±5%で行う。JIS K 5600-1-6「塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:養生並びに試験の温度及び湿度」も参照する。
 
 表面積
 試験板の長さは1%の正確さではかり,塗装される面の面積を算出する。
 
 ぬれ膜厚の質量によって算出された塗り面積
 試験板の表面を塗装するのに要する製品の質量は,次の式によって算出する。
   m=1000×A/Sa
   ここに,m:塗装される製品の質量(g),A:試験板の面積(m 2),Sa:規定塗り面積(m 2/kg)
 
 はけに塗料をよくなじませるために,試験対象塗料の一部を用いて清浄な表面に塗り付け,はけの調子を整える。
 直ちに,調子を整えたはけと,算出した試験板を塗装するのに十分な製品の入った容器を10mg単位ではかる
 規定塗り面積として求めた量で,製品をできるだけ早く試験板に塗り付ける。 はけ及び容器の質量を再びはかる。
 製品の実際の塗り面積(ぬれ膜厚の質量)は,次の式によって算出する。
   SA(m)=1000×A/(m1-m2)
   ここに,A:試験板の面積(m 2),m1:塗装前の容器,はけ及び製品の質量(g),m2:塗装後の容器,はけ及び製品の質量(g),SA(m):実際の塗り面積(m 2/kg)
 
 ぬれ膜厚の容量から算出された塗り面積
 JIS K 5600-2-4「塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第4節:密度」の方法によって,製品の密度を測定する。
 規定塗り面積で試験板の表面を塗装するのに要する製品の質量は,次の式によって算出する。
   m=1000×(A×d)/SV
   ここに,A:試験板の面積(m 2),d:製品の密度 (g/ml),SV:規定塗り面積(m 2/l)
 
 容器の中に,試験板を塗装するのに式で算出されたとおりの十分な製品が入っていることを確認し,はけに塗料をよくなじませるために,試験対象塗料の一部を用いて清浄な表面に塗り付け,はけの調子を整える。
 直ちに,調子を整えたはけと,算出した試験板を塗装するのに十分な製品の入った容器を10mg単位ではかる。
 規定塗り面積として求めた量で,製品をできるだけ早く試験板に塗り付ける。
 はけ及び容器の質量を再びはかる。
 製品の実際の塗り面積(ぬれ膜厚の容量)は,次の式によって算出する。
   SA(v)=1000×(A×d)/(m1-m2)
   ここに,A:試験板の面積(m 2),d:製品の密度 (g/ml),m1:塗装前の容器,はけ及び製品の質量(g),m2:塗装後の容器,はけ及び製品の質量(g),SA(v):実際の塗り面積(m 2/l)
 
 もし,容量による手順の方が好ましければ,必要な容量を次の式によって,0.1ml 単位で計算する。
   v=1000×A/S V
   ここに,v:塗装される製品の容量(ml),A:試験板の面積(m 2),S V:規定塗り面積(m 2/l)
 容器の中に,試験板を塗装するのに式で算出されたとおりの十分な製品が入っていることを確認し,はけに塗料をよくなじませるために,試験対象塗料の一部を用いて清浄な表面に塗り付け,はけの調子を整える。
 直ちに,調子を整えたはけと,算出した試験板を塗装するのに十分な製品の入った容器を10mg単位ではかる。
 必要な容量の製品を正確な注射器にはかり取り,試験板の上に押し出して広げる。
 はけで均一に塗る。必要な量の製品が塗られたかどうかの確認のために,はけの質量を再びはかる。

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 附属書 A(規定) 試験板の塗装(はけ塗り)

  【適用範囲】
 この附属書 A は,JIS K 5400 3.3(7.1)1990 : に規定されていて,JIS K 5600-1-5 「本体」に含まれない条件について規定する。この附属書 A は見直しの際に廃止を検討するものとする。
 
 【器具及び試験板の面積】
 はけは,しなやかな毛で作った平ばけ又はすじかいばけで,使い慣らして毛が抜けなくなったものを十分に清浄にし,その試料に適したものを用いる。
 はけの穂の材質,長さ,幅厚さ,及び試験板の面積,試料との関係を表に示す。
 ここでは,表を解除し,その内容を,「穂の材質寸法:長さ×幅×厚さmm),試料(塗料),試験板の面積」で示す。
 
 山羊(やぎ)の毛(約40×約45×約15),水系塗料,0.1m 2以上の試験板
 馬の毛(約45×約45×約20),水系以外の塗料,0.1m 2以上の試験板
 馬の毛(約20×約40×約5),全種類の塗料,0.1m 2未満の試験板
 【塗り方】
 塗り方は,次の通り行う。
 a) 試験板の面積が0.1m 2以上の場合には,試験板の長辺を水平に,短辺が水平面に対して約85度の角度を保つようにして立てかけておき,その表面に試料を表に定めるはけの穂に含ませ,始めに長辺に平行に動かしてほぼ均等に塗り付け,次に短辺に平行に動かして均等に慣らし,最後に長辺に平行に動かして慣らし JIS K 5600-1-5 「本体」に定める塗布量になるように均等に塗る。
 このとき,はけは同じ速さで動かし,辺の一方から他の辺まで通して運び,行と行の重なりは約10mmにする。塗り終わった後,試験板は長辺を水平にして立てかけておく。
 
 b) 試験板の面積が0.1m 2未満の場合は,試験板が水平になるように手で支えながらa) と同様に塗膜が均等になるように塗る。塗り終わった後,塗面を上向きにして板を水平におく。ただし,液に浸して試験をするための試験板は,浸すときの上端を下にして立てておく。
 
 【塗るときの環境条件】
 温度20±1℃,相対湿度65±5%

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