物理 関連用語解説 (索引)

 ここでは,物理を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 
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 用語一覧  ア行  い

イオン結合 】     【 イオン伝導 】     【 イオン分極 】     【 異常光線 】     【 異常磁性 】     【 位相 】     【 位相差 】     【 位相速度 】     【 位相の変化 】     【 位置エネルギー 】    
 
一軸結晶 】     【 一軸性結晶 】     【 一次相転移 】     【 位置水頭 】     【 位置天文学 】     【 位置ベクトル 】     【 一様流 】     【 一般相対性理論 】     【 異方性 】     【 移流 】    
 
色収差 】     【 インダクション・コイル 】     【 インダクタ 】     【 インダクタンス 】     【 インバータ 】     【 インパルス 】     【 インピーダンス 】     【 引力 】    

 用語の概要と関連ページ


 【イオン結合】( electrovalent bond )
 正の電荷を持った原子,又は分子(陽イオン)と負の電荷を持った原子,又は分子(陰イオン)とが静電気力(クーロン力,静電的引力と静電的斥力)によってできる結合をいう。
 関連ページ : 電磁気学:電荷と帯電 ,  
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 【イオン伝導】( ionic conduction )
 JIS C 5600「電子技術基本用語」では,“イオンの空間的移動によって生じる電気伝導。イオン結晶など電子密度,正孔密度の非常に小さい固体中,電解質溶液中,イオン化した気体中において流れる電流の主要伝導機構。”と定義している。
 関連ページ : 電気回路:電気回路の基礎 ,  
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 【イオン分極】( ionic polarization )
 電場の作用を受け,イオン結晶内の正負イオンの位置の変位で生じる誘電分極。⇒ 誘電分極
 関連ページ : 電磁気学:電荷と帯電 ,  電気回路:電気回路の基礎 ,  
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 【異常光線】( extraordinary ray )
 JIS Z 8120 「光学用語」では,“光が複屈折性の結晶に入射して二つに分かれる場合,光の速度が伝搬方向によって異なる光線。“と定義している。
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【異常磁性】( anomalous magnetism )
 関連ページ : 電磁気学:磁場 ,  
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 【位相】( phase )
 時間とともに周期的に変化する現象において,周期中の位置を示す量をいう。通常は角度(度やラジアン)で表される。
 例えば,正弦波で表される周期的な時間変化を y(t) = A sin(ωt + α) で表したとき,(ωt + α) を位相と言う。
 なお,t = 0 の位相( α )は特に初期位相と呼ばれる。
 ⇒ 正弦波交流
 関連ページ : 古典力学の基礎:円運動・剛体の運動 ,  電磁気学:電位と電流 ,  電気回路:交流の基礎 ,  電気回路:交流回路とインピーダンス ,  
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 【位相差】( phase difference )
 交流回路においては,電圧波形と電流波形のずれをいい,2 つの波形を比較し,波形の位相が大きくなるときを位相の進み(進み位相),小さくなるときを位相の遅れ(遅れ位相),同じときを同位相(同相)という。
 関連ページ : 電磁気学:電位と電流 ,  電気回路:交流の基礎 ,  
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 【位相速度】( phase velocity )
 波の山や谷の特定の位置が移動する速度のことで,伝播速度ともいわれる。
 関連ページ : 波:波動の基礎 ,  波:重力波(表面波) ,  
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 【位相の変化】( )
 自由端では,入射した波により変位するが,ひずみ(棒の内部応力)はゼロでなければならない。このことは,入射波と反射波を合成した変位が常に極大又は極小となる。すなわち,入射波と同じ形状の波が反対向きに進んできたように振る舞い,反射波は入射波が端部で折り返したと考えることができるので,波の位相は変化しない。
 固定端では,端部が拘束され,波による変位できない。このことは,端部における入射波と反射波の合成波の変位がゼロであることを意味する。従って,固定端において,反射波は入射波と位相がπだけ変化している。
 関連ページ : 波:波動の基礎 ,  
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 【位置エネルギー】( potential energy )
 ポテンシャルエネルギーともいい,物体のもつエネルギーのうち,力の場の中の位置だけで決まるエネルギーである。
 位置エネルギーを持つ力は,力学的な力すべてではなく,保存力(conservative force)で定義される力のみである。
 保存力の作用する範囲内で質点が位置AからBへ運動する間になす仕事 WA-B は,地点 A の位置エネルギー U(A) と地点 B の位置エネルギー U(B) との差になる。
 関連ページ : 古典力学の基礎:仕事とエネルギー ,  古典力学の基礎:運動エネルギー・位置エネルギー ,  流体:ベルヌーイの定理 ,  波:波・波動とは ,  波:重力波(表面波) ,  熱力学:熱力学第一法則 ,  熱力学:断熱変化・等温変化 ,  電磁気学:電位と電流 ,  
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 【一軸結晶】( )
 ⇔ 単軸結晶,一軸性結晶
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【一軸性結晶】( )
 ⇔ 単軸結晶,一軸結晶
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【一次相転移】( )
 ⇒ 相転移
 関連ページ : 熱力学:相転位,熱の移動 ,  
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 【位置水頭】( elevation head )
 ⇒ 水頭
 関連ページ : 流体:ベルヌーイの定理 ,  
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 【位置天文学】( position astronomy )
 観測結果に基づき天球上や宇宙での天体の運動を定める学問である。
 関連ページ : 物理学の主な分類 ,  
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 【位置ベクトル】( position vector )
 平面または空間のある点を O と定め、任意の点を A とするとき,O を始点とし A を終点とするベクトルをいう。すなわち,位置ベクトルは,基点 O に対する A の距離と方向とを示す。
 関連ページ : 力と運動:速度・加速度 ,  
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 【一様流】( uniform flow )
 物体から十分遠く,物体の影響を受けない場所で,同じ速度の流れが保たれている領域の流れをいう。
 関連ページ : 流体:流体の運動 ,  流体:流体の抵抗 ,  
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 【一般相対性理論】( general theory of relativity )
 等価原理と相対性原理に基づいて,互いに加速度運動する加速系を含む全座標系に対し,すべての物理法則が同じ形で成立することを定式化したもので,万有引力の現象の説明が可能になった。
 関連ページ : 物理学のあゆみ ,  物理学の主な分類 ,  
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 【異方性】( anisotropy )
 JIS Z 8120 「光学用語」では“光学的性質が方向によって異なること。”と定義されている。
 関連ページ : 波:物理光学とは ,  
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 【移流】( advection )
 熱の流れに注目した場合は,熱対流や対流伝熱という。⇒ 熱対流
 関連ページ : 熱力学:相転位,熱の移動 ,  
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 【色収差】( chromatic aberration )
 JIS Z 8120 (光学用語)の定義では,
 光学系によって結像する場合,光の波長によって,像の位置及び倍率が異なる収差。前者を軸上色収差といい,後者を倍率色収差という。
 関連ページ : 波:光学とは ,  
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 【インダクション・コイル】( )
 ⇒ インダクタ
 関連ページ : 電気回路:交流の基礎 ,  
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 【インダクタ】( inductor )
 コイル内の磁場の変化に比例してファラデーの電磁誘導の法則に従い誘導起電力(自己誘導;self-induction)が生じる。また,誘導電流は,レンツの法則に従い磁場の変化を妨げる方向に流れるので,インダクタは交流電流を遅延させ再形成する能力があり,コンデンサなどを組み合わせることで,特定の周波数の信号だけを取り出す共振回路やフィルタ回路に用いられる。
 インダクタは,高周波回路用,一般回路用,デカップリング回路用,電源回路用など多種多様の製品があり,構造,形状,用途などで分類が多数ある。
 構造による基本的な分類には,円筒状のコイルの内部(コア)に用いる材料による分類がある。例えば,コアが空洞や非磁性体を用いた空心コイル,コアにフェライト( MnZn フェライトや NiZn フェライトなど)を用いたフェライトコアコイル,鉄・ケイ素・アルミニウムからなる合金センダストなどを用いた圧粉コアコイル,けい素鋼やアモルファス合金を用いた金属コアコイルなどがある。
 関連ページ : 電磁気学:電流と磁場 ,  電気回路:交流の基礎 ,  電気回路:交流回路とインピーダンス ,  
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 【インダクタンス】( inductance )
 コイルを流れる電流を変化させたとき電磁誘導によりそのコイル,あるいは他のコイルに発生する起電力の大きさを表わす量をいい,単位には,アメリカの物理学者ヘンリーに因んでヘンリー( H )が用いられる。
 関連ページ : 電磁気学:電流と磁場 ,  
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 【インバータ】( inverter )
 逆変換回路,逆変換装置などともいわれ,直流から交流を得る装置,又は交流から周波数の異なる交流を得る装置をいう。半導体素子のサイリスタやトランジスタが用いられ,出力電圧,周波数がほぼ一定の CVCF(constant voltage constant frequency)と出力電圧や周波数が可変の VVVF(variable voltage variable frequency)に大別される。
 関連ページ : 電気回路:直流電気回路の基礎 ,  
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 【インパルス】( impulse )
 パルス波の中で,ごく短時間に回路に流れる衝撃電流をいう。
 ⇒ 非正弦波交流,パルス波
 関連ページ : 電気回路:交流の基礎 ,  
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 【インピーダンス】( impedance )
 交流回路中に抵抗,インダクタ,キャパシタが混在する場合の電流の流れにくさを表す量は,位相を考慮したものいう。
 直流回路の電気抵抗(レジスタンス)に相当し,記号 Z ,単位Ωを用いるが,一般には複素量で表される。複素数のインピーダンスにおいて,実数部をレジスタンスや抵抗成分,虚数部をリアクタンスという。
 なお,インピーダンスの逆数はアドミッタンス(admittance)といい,直流回路の電気伝導度(コンダクタンス)に相当し,記号 S ,単位ジーメンスを用いる。
 関連ページ : 電気回路:交流の基礎 ,  電気回路:交流回路とインピーダンス ,  
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 【引力】( attractive force , attraction )
 質量をもつ物体間に働く万有引力,逆符号の電荷に働くクーロン力,分子間に働くファン・デル・ワールス力,原子核内の核子間に働く核力など 2 つの物体が互いに引合う力。
 関連ページ : 力と運動:力の基本 ,  
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