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JIS Z 2383:1998「大気環境の腐食性を評価するための標準金属試験片及びその腐食度の測定方法」
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【標準金属試験片】
二つのタイプの標準金属試験片を用いなければならない。
オープンヘリックス試験片は,平板試験片で得られる結果とは異なった有意義な結果をもたらすことがしばしばある。したがって,同じタイプの試験片について結果を比較すべきである。
【標準金属試験片の種類】
標準金属試験片を準備するのに用いる材料は,一般に知られている組成のものであり,常に安定した材質のものが供給され,一般市場性のある次の平板試験片6種類 a)~f),及びオープンヘリックス試験片(金属線をらせん状に巻いた試験片)4種類 g)~j)とする。
なお,オープンヘリックス試験片用材料で規定のない耐候性鋼,及び亜鉛の組成は,b),及びc)の規定に準拠する。
a) 鉄鋼:炭素鋼(Cu 0.03~0.10%,P<0.07%),又はJIS G 3101「一般構造用圧延鋼材」に規定するSS400。
b) 耐候性鋼:JIS G 3114「溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材」に規定するSMA490BW
c) 亜鉛:純度98.5%以上のもの。
d) 銅:純度99.5%以上のものでJIS H 3100「銅及び銅合金の板及び条」に規定するC1100P
e) アルミニウム:純度99.5%以上のものでJIS H 4000「アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条」に規定するA1050P
f) ステンレス鋼:JIS G 4305「冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯」に規定するSUS304(表面仕上げNo.2B)
g) 鉄鋼線:JIS G 3532「鉄線」に規定するSWM-B
h) 銅線:JIS H 3260「銅及び銅合金線」に規定するC1100W
i) アルミニウム線:JIS H 4040「アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線」に規定するA1050W
j) ステンレス鋼線:JIS G 4309「ステンレス鋼線」に規定するSUS304-W1
【試験片の形状及び寸法】
平板試験片
試験片は長方形の板で,寸法は100mm×150mmが望ましく,最低50mm×100mmは必要であり,厚さは約1~6mmであるもの。
オープンヘリックス試験片
直径2~3mmの線を約1000mmに切断し,直径24mmの棒を用いてヘリックス(ら線)状に巻いて作製する。
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