JIS Z 2381(その9)

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JIS Z 2381:2001「大気暴露試験方法通則」

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 【附属書 2(参考) 暴露試験用試験片の形状及び寸法】
 暴露試験用試験片の形状,及び寸法は,暴露試験の目的に適したものが望ましい。暴露試験の目的が,化学的性質の経時変化,特に金属材料の耐食性,塗装材料の耐候性などを調査する場合には,平板形状の試験片が多く用いられ,物理的性質の経時変化を調査する場合には,材料の評価試験方法に規定されたダンベル形状のものが使用される。
 金属材料,めっきなどの無機被覆金属材料,さび止め処理金属などの耐食性,及び塗料,プラスチック,ゴムなどの耐候性を評価する目的で使用する試験片の形状及び寸法は,関係規格に次のように規定されているので,それらを使用することが望ましい。
 
 【金属関係】
 試験片の形状
 試験片の形状は,平板形状のものが望ましい。
 試験片の寸法
 試験片の寸法は,暴露試験関係のJIS,及びISO規格に次のように規定されている。
 JIS H 8502「めっきの耐食性試験方法」:幅70mm×長さ150mm,又は幅100mm×長さ100mm
 JIS Z 0304「さび止め処理金属の大気暴露試験方法」:幅50mm×長さ100mm以上,辺の長さは50mmの倍数
 JIS Z 2383「大気環境の腐食性を評価するための標準金属試験片及びその腐食度の測定方法」:幅100mm×長さ150mm(最低幅50mm×長さ100mm),厚さ1~6mm
 ISO 8565「Metals and alloys -- Atmospheric corrosion testing -- General requirements for field tests」金属材料:幅100mm×長さ150mm,厚さ1~3mm,めっき:表面積50cm2(5cm×10cm)以上
 
 【塗装関係】
 試験片の形状
 試験片形状は,平板形状のものが望ましい。
 試験片の寸法
 試験片の寸法は, JIS K 5600-7-6「塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第6節:屋外暴露耐候性」に次のように規定されている。
 面積:0.03m2以上,いずれの辺も100mm以上
 
 【プラスチック関係】
 測定する物性に応じて,あらかじめ試験片を作製して暴露試験に供するのが一般的である。試験片の形状及び寸法は, JIS K 7362「プラスチック—アンダーグラス屋外暴露,直接屋外暴露又は実験室光源による暴露後の色変化及び特性変化の測定方法」の4.1.3(試験片)に,“用いる特定の暴露方法に関する規格の要求事項に適合するものとする(2.参照)”と規定されている。
 この引用規格の項には,各物性ごとの試験方法規格が掲載されており,それらの規格の中に試験片寸法がそれぞれ示されている。
 
 【ゴム関係】
 試験片の形状
 試験片の形状は,平板形状のものが望ましい。
 試験片の寸法
 試験片の寸法は,JIS K 6266「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐候性の求め方」 に次のように規定されている。
 長さ:約150mm,幅:約70mm,厚さ:20±0.2mm

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