JIS Z 2381(その3)

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JIS Z 2381:2001「大気暴露試験方法通則」

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 【試料】
 【試料の区分】
  試料は,暴露試験の目的,又は条件によって次のとおり区分する。
  
 暴露試験用の試料
  暴露試験用の試料は,次による。
  a) 試験体
  製品(部品を含む)をそのまま,又は荷姿のままで暴露試験に用いる試料。
  b) 試験片
  材料,又は製品を代表するものとして,材料を暴露試験の目的に合わせて加工した試料,又は試験体の一部を切り出して作製した試料。
 備考1:製品から試験片を切り出す場合は,製品の使用状態を想定する。試験片が製品を代表するように厚さ,残留応力,暴露試験面などを考慮して,切り出し部位及び切り出し方法を明記する。
 備考2:加工方法などに起因した異方性のある試料は,縦及び横方向について,それぞれ試験できるようにする。
  
 初期値測定用の試料
  暴露試験を開始する前の化学的性質,物理的性質,及び性能の初期値を測定するために,暴露試験用の試料と同時に作製した同一の試料。
  
 保存用試料
  保存用試料は,次による。
  a) 暴露試験用の試料と同時に作製し,暴露試験を行った試料と比較対照するために暴露しないで保存する同一の試料。
  b) 保存用試料は,試料の化学的性質,物理的性質が変化しにくいデシケータ内,冷暗所などで適切に保管されなければならない。
  
  【試料の形状及び寸法】
  暴露試験に用いる試料の形状,及び寸法は,暴露試験の目的に適したものとする。暴露試験で用いることが望ましい試験片の形状及び寸法を附属書 2(参考)に示す。
  
  【試料の個数】
   試料の個数は,次による。
  a) 暴露試験に供する試料の個数は,試料の化学的性質,物理的性質,及び性能の経時変化を正確に評価できる十分な数で,最少3個とする。
  b) 通常の評価試験では,それぞれの暴露試験期間ごとに3個の試料でよい。ただし,高度な統計処理,腐食生成物の分析などを行う場合には,3個を超える試料を用いることが望ましい。
   【試料の標識】
 標識の内容
  試料を識別するために付ける標識の内容は,次による。
  a) 標識の内容は,試料の種類,暴露試験場,試験条件などとし,記号,番号などを用いて簡単に表示する。
  b) 試料の端部への切込み,ドリル孔なども標識として利用してもよい。
  
 標識の位置
  標識の位置は,次による。
  a) 試料の端部,裏面など,暴露試験及びその結果の評価試験に支障がない位置とする。
  b) 試料に直接表示できない場合は,試料を取り付けた暴露架台,試料保持枠などに表示してもよい。
 標識の付け方
  標識の付け方は,次による。
  a) 試料に化学的・物理的な影響を与えない方法で付ける。暴露試験期間中に標識を読み取ることができ,耐久性がなければならない。
  b) 標識によって影響を受ける面は,できるだけ小さくしなければならない。
  c) 試料の記号,暴露架台上の試料の位置など,暴露試験の状況が分かる配置図などを作成しておくことが望ましい。

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